仕事しながらラジオ聞いてて、たまたま流れてたんだけど、歌詞にびっくりした。
仕事の手を止めてじーっと聞いてしまった。
「日本人は無宗教」なんて言う人がいるけど、宗教という特定の既存物に頼らず、習合によって様々な世界観を各自が自分の中に取り込んで、独自に完結させている世界唯一の民族なのだと思う。たとえ矛盾する教義であっても、それを自分の中に取り込む能力がある。哲学にせよ宗教にせよ、既存の世界観は、自分の内的世界をつくるためのきっかけに過ぎず、頼るものではない。
この詞を各国語に翻訳して「どこの国で作られた曲か」と聞いても、世界中の人がためらいなく「日本」と答えると思う。こんな詞、世界の中で日本人しか書けない。愛だの恋だの、自我だの平和だの、そんなことしか詞の題材がない欧米人に書ける詞ではない。こんな詞を、女の子たちが踊りながら平然と歌ってるのが日本という国。
内容だけでなく、使われていることばもかなり練られてる。概念とことばが離れ過ぎず、なおかつ現代の女の子世代の身体感覚に合うようなことばを選んで楽曲の勢いを全く殺さない。安直な繰り返しもなく、詞が一つの物語として完結している。半端ない完成度。
作った人は何者だろうか。