たくろふのつぶやき

オリンピック生中継で夜明けと洒落込む

2010年06月

ワールドカップ9日め

オランダ


グループE
日本 0-1 オランダ

ボール支配率は圧倒的にオランダだったが、だからといって一方的な試合というわけではなかった。日本は数少ないチャンスをきっちり活かすような効率のよい攻撃の仕方をしており、逆にオランダはいたずらに中盤でボールを廻すしかなかった。ボール支配率ほど差のついた試合ではなかったと思う。日本は最後まで運動量が衰えず、本当にわずかな差が勝敗につながった、締まった試合だった。こういう試合を取りこぼさずにきっちり取れるところが、世界の一流国との差なのだろう。
オランダはロッペンが出ていない分、まだ本気のチームではない。緒戦のデンマーク戦、今回の日本戦と、あまりいい内容とは言えないながらも、きっちりと勝ち点6を稼いでいる。オランダが早期敗退するときは決まって人種問題に端を発するチーム内紛が原因だが、今回のチームはよくまとまっている。決勝トーナメントに入ってからオランダの真価が問われるだろう。



オーストラリア


グループD
オーストラリア 1-1 ガーナ

せっかく先制して勢いにのるオーストラリアの流れを、キーウェルがぶち壊した。ハンドを犯してPKを献上、同点に追い付かれる。しかもこのハンドが故意と判断され、レッドカードの一発退場。ゲームプランが崩れて焦るオーストラリアは、目に見えて反則が増えた。ここまで流れが崩れると、ふたたび流れを引き寄せるのは至難の業だろう。オーストラリアは後半終盤にケネディを始めとして攻撃の層を厚くしてパワープレイを仕掛けた。ところがハイボール中心の投げ込み戦術に終始したため、ことごとくガーナに跳ね返される。結果が、勝ちきれないままの引き分け。全体的に、オーストラリアが勝てるはずの試合を自滅で落とした試合のように感じた。



デンマーク


グループD
デンマーク 2-1 カメルーン

カメルーンのエース、エトーだけがクローズアップされていた試合だったが、デンマークのロンメダールのほうが上だった。カメルーンの浮ついたディフェンスを単独で突破する。カメルーンDF陣はロンメダールひとりに陣形を崩され翻弄されていた。前半終盤、ロンメダールのクロスからベントナーが合わせて同点。この点の取り方は、完全にデンマークが想定していた予定調和の形だっただろう。非常に落ち着いた、全員の意思が統一されたチーム戦術に見えた。この試合のデンマークの攻撃は、フィニッシュの形から逆算して中盤の組み立てと最終ラインの組み立てを考えている。アルゼンチンのように、溢れる才能と発想でその場その場の局面に瞬時に対応するサッカーも魅力的だが、どのチームもそんな才能に恵まれているわけではない。そういう中堅国はどうすればいいか、デンマークはそのひとつのモデルを示しているように見えた。今の日本は勢いがあるが、デンマークの卓越した戦術理解度に支えられた組織力を超えられるだろうか。



最後のチャンスに外すところがまだまだ。

ワールドカップ三昧

ワールドカップのレビューをお送りしております「たくろふのつぶやき」です。
解説のたくろふです。どうぞよろしく。


家にいるあいだはずっとゴロゴロしてワールドカップを見ております。
嫁もついでに一緒に見ております。

テレビの前には本屋さんで買ってきたワールドカップ特集の雑誌が置いてあります
全チームの参加登録選手の一覧が写真つきで載っているやつです。
どの選手がどういう特質なのか、調べながら試合を見ております。



「これ、どことどこの試合?」

ん、アルゼンチンと韓国だよ。

「どっち勝つの?」

んー、まぁ、アルゼンチンだろうな。韓国もよく動いてはいるけど。

「アルゼンチンってどういう選手がいるの?」

いちばん注目なのはメッシだろうね。やっぱり上手いよ。

「その雑誌見せて。・・・ああ、これがメッシね。ダメねこれは。」

は?

「アルゼンチンで見るべきはメッシじゃないわよ」

(ほほう)じゃあ誰がキーマンになるとおっしゃる?

「んーとね・・・ディエゴ・ミリートとか。」

ほほうなるほど。チャンピオンズリーグの決勝でも大爆発してたしね。
まぁストライカーとしてはミリートのほうがいいかもしれないけど、チャンスメークを含めるプr

そんなことはどうでもいいの。」

は?

「そういうことじゃないの。」

じゃぁ、どういうこと?

イケメンだから。」

・・・。

「あら、あたし顔しか見ないわよ」

・・・。

「メッシって、顔のパーツが真ん中に寄っちゃってるし。」






メッシ

顔のパーツが真ん中に寄ってるアルゼンチンの10番。 





・・・まぁ、実際に今回のアルゼンチンはメッシのチームだろうけどね

「他にいい選手はいないの?」

個人的にはベロンが見たかったなぁ。この試合は出てないけど。
日韓ワールドカップのときから出てる選手だよ。中盤の中心はやっぱりベロンじゃないかな。

「雑誌見せて・・・ベロンてどの人?」

ああ、ここ。

「えー、なんか江田島平八みたいー。」






ベロン


男塾塾長を務める江田島平八。 




江田島

アルゼンチン代表の中盤を担うベロン。 





どうもアレですな、うちの嫁はサッカーの見方が分かっておらんようですな。




サッカー雑誌のことを「イケメン図鑑」とか呼んでるし。

ワールドカップ8日め


セルビア


グループD
ドイツ 0-1 セルビア

グループDの本命ドイツが敗れる波乱。他の試合と同様、試合の流れを決定付けたのは「反則」だった。主審のウンディアーノは、選手の動きをカードで封じ込めるジャッジを行った。試合をコントロールする技量がなく、カードを出すことでしか試合を制御できなかったのだろう。その結果、両チーム併せてイエロー10枚、レッド1枚という大盤振舞いのカードラッシュとなった。
しかし、両チームとも条件は同じだ。審判がそういう審判であるならば、それなりのゲームの仕方があるはずだ。ドイツはそのプランを誤った。FWのクローゼが二枚目のイエローで退場となり、その直後にセルビアに先取点を奪われた。クローゼは攻撃の選手であり、問題の失点の場面はクローゼの抜けた穴が直接影響したわけではない。しかし、あの退場で試合の流れが一旦セルビアに大きく傾いたことは事実だ。セルビアはその機を逃さなかった。ドイツは結局、傾いた流れを自分たちに引き寄せることができなかった。ボドルスキは打てども打てどもシュートが入らず、挙げ句の果てにはPKのチャンスも外す有り様だ。緒戦でドイツに大勝をもたらした2人のストライカーが、揃って足を引っ張るという皮肉な結果になった。




アメリカ


グループC
スロベニア 2-2 アメリカ

強豪ドイツが試合の流れを失ってまさかの敗戦を喫した直後のゲーム、「試合の流れはこうやってもぎ取るんだ」というお手本のような試合になった。前半のうちにスロベニアが2ゴールを奪い、緒戦勝利の勢いでそのまま突っ切ることを予感させる展開になった。
ところが後半に入って展開が一変する。後半開始早々、アメリカがドノバンの角度のない場所からの強引なシュートで1点を返すと、あとは押せ押せのアメリカペースになった。アメリカは攻撃の人数を増やし、力技で点を取りに行った。力で気圧されたスロベニアは徐々に反則が増え、後半24分からは、わずか6分間のあいだに3枚もイエローカードを受けた。もはやアメリカの優勢は明らかで、後半37分に同点に追い付いたのは当然の流れだろう。最後は勝ち越しを狙って攻め続けるアメリカと、それを必死にしのぐスロベニア、という図式になった。前半終了時と試合終了後で、どっちが優勢な試合だったのか分からなくなるような試合だった。




イングランド


グループC
イングランド 0-0 アルジェリア

非常につまらない試合だった。中盤の膠着状態は展開の意図が分からず、見ていて全然ゴールが入る気がしなかった。イングランドの攻撃の基本は速攻だが、スペースを空けて走り込む動きが皆無で、いつも似たようなコースに似たようなパスしか出ない。相手のDFを釣るようなオフ・ザ・ボールの動きが非常に下手だった。似たパターンばかり繰り返していれば、さほどDF力の高くないアルジェリアもなんとか凌ぐことはできただろう。最終的には、アルジェリアGKのエムボリの活躍だけが見所だったような試合だった。アルジェリアはイングランド相手に引き分ければ万々歳、一方イングランドはのこりひとつが勢いのあるスロベニア相手だから、プレッシャーのかかる最終戦になるだろう。



どのチームもレフェリーの傾向を読むのが下手。

ワールドカップ 7日め

アルゼンチン

グループB
アルゼンチン 4-1 韓国

アルゼンチンがイグアインのハットトリックを含む4点の大爆発で韓国に大勝。レベルの違いを見せつけた。両チームとも緒戦をいい形で勝利し、調子は上向きだった。勢いが同じだっただけに、全力の韓国がああも封じられると今後が苦しい。
アルゼンチンはメッシの使い方をトップ下で固定することに決めたようだ。あれだけの得点能力だから前線で使う手もあるだろうが、FWはアグエロ、パレルモ、ディエゴ・ミリート、テベス、イグアインと駒が豊富すぎる。どのFWも、他国であればエースストライカーを張れる実力者揃いだ。メッシは、その爆発的な攻撃力を引き出す側で使うらしい。事実、今回の試合もメッシからのチャンスメークで堅い韓国ディフェンスを容易に破っていた。点取り屋としてだけでなく、味方を活かす側としてもしっかり仕事をするあたり、今大会No.1注目プレーヤーの名に恥じない。




ギリシャ


グループB
ギリシャ 2-1 ナイジェリア

ギリシャの作戦勝ち。先取点を取られても焦らずに、自分たちのプレースタイルを見失わなかった。序盤はナイジェリアペースだったと思う。ボールを支配し、ビルドアップでギリシャ陣内に敵を釘付けにしていた。
ここまでの予選グループの試合に共通した展開として、同格同士の対決の流れを変えるのは、反則だ。この試合もナイジェリアのカイタが一発退場を喰らってから、流れが一変した。数的有利を機をみたギリシャが、怒濤の攻撃を開始。またたく間に2点を返し逆転に成功し、終わってみればボール支配率は6割近く、計27本のシュートを浴びせるボコボコっぷりだった。あの勢いをひっくり返すのは、今のナイジェリアには荷が重かっただろう。




メキシコ


グループA
フランス 0-2 メキシコ

第一戦は4チームとも仲良く引き分けに終わったグループAだが、内容としては勢いのあるチームとないチームにはっきりと分かれていた。それが如実に勝敗に反映される結果となった試合。メキシコは前の試合で開幕国の南アフリカを圧倒し、勝ちきれなかった。一方フランスはフォルランを中心とするウルグアイに苦戦し、引き気味の試合を余儀なくされた。その両チームが対戦すれば、こういう結果にもなるだろう。
メキシコのエルナンデスは見事だった。技術とかスーパープレイとかではなく、何度オフサイドトラップに引っかかっても、諦めずに何度でもディフェンスラインの裏を狙って走り込む。結果として無駄走りになったことも多かった。それでもチーム戦術を最後まで貫き、最後の最後に狙い通りの相手の裏のスペースをつく先取点。これでメキシコは完全に流れを掴んだ。焦ったフランスは反則が増え、その結果がPKを献上しての更なる失点。技術よりも、体力、走力、諦めない執着心で、メキシコが力づくで流れを引き寄せたような試合だった。



ギリシャがこれで復活して、また訳の分からない快進撃を成し遂げるか

ワールドカップ6日め

チリ


グループH
ホンジュラス 0-1 チリ


ホンジュラスにとって、何もいいことがなかった試合。終始チリが試合を支配していた。チリも決して決定力が高かったとはいえないが、あのままの勢いだと少なくともチリが負けることはなかっただろう。
ホンジュラスは、エースのスアソを見てみたかった気がする。ワールドカップは最後には選手層の勝負になるので、主力級が抜けると戦力が落ちるチームはどうせ決勝トーナメントで敗退する。しかしホンジュラスの調子がよければどんなサッカーをするチームになるのか、今日の試合では全くわからない。



スイス


グループH
スペイン 0-1 スイス

スイスが大金星。優勝候補のスペインを相手に完封勝ちする波乱を起こした。
試合そのものは大方の予想通り、スペインが支配していた。イエニスタ、シャビアロンソ、シルバ、シャビで構成する中盤は見事なパスワーク。しかし、トップのビジャが決められない。途中からトーレスを投入してトップの攻撃力を増すものの、スイスの堅い守りを崩せない。
スイスのディフェエンス力が高かったかというと、そうでもなかったと思う。スペインが点を取れなかった理由は、スイスの守り方を崩すような効果的な攻め方を見出せなかったからだろう。裏に走り抜ける動きも、サイドを崩すオーバーラップも、すべて同じパターンの繰り返し。スイスは非常に守りやすかったと思う。ともあれ、これでスペインは緒戦を落とした。ワールドカップで楽に勝てる試合など、ひとつもないということだろう。



ウルグアイ


グループA
南アフリカ 0-3 ウルグアイ

前の試合の「スペインまさかの敗北」の陰に隠れているが、衝撃の結果となった試合。開催国の南アフリカは緒戦の引き分けに続き、ウルグアイに大敗。史上初めての「開催国の予選落ち」の可能性が高まってきた。ウルグアイにいいようにしてやられ、いいところなし。開催国とは思えないようなお粗末な試合ぶりだった。開幕戦で引き分けながらも内容としてはメキシコに押されていたのが、そのまま引きずった形になっていた。
ウルグアイは、エースのフォルランが2ゴール。爆発的な攻撃力を見せた。緒戦のフランス戦で見せた勢いは、そのまま今回の試合でも活かされていた。結局この試合は、結果としては緒戦ドローに終わった両チームが、内容に関してよい所と悪いところを、そのまま踏襲した試合になったと思う。



スペインにとって残りのチームも楽に勝てる相手ではないぞ
ペンギン命

takutsubu

ここでもつぶやき
バックナンバー長いよ。
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