
グループE
日本 0-1 オランダ
ボール支配率は圧倒的にオランダだったが、だからといって一方的な試合というわけではなかった。日本は数少ないチャンスをきっちり活かすような効率のよい攻撃の仕方をしており、逆にオランダはいたずらに中盤でボールを廻すしかなかった。ボール支配率ほど差のついた試合ではなかったと思う。日本は最後まで運動量が衰えず、本当にわずかな差が勝敗につながった、締まった試合だった。こういう試合を取りこぼさずにきっちり取れるところが、世界の一流国との差なのだろう。
オランダはロッペンが出ていない分、まだ本気のチームではない。緒戦のデンマーク戦、今回の日本戦と、あまりいい内容とは言えないながらも、きっちりと勝ち点6を稼いでいる。オランダが早期敗退するときは決まって人種問題に端を発するチーム内紛が原因だが、今回のチームはよくまとまっている。決勝トーナメントに入ってからオランダの真価が問われるだろう。

グループD
オーストラリア 1-1 ガーナ
せっかく先制して勢いにのるオーストラリアの流れを、キーウェルがぶち壊した。ハンドを犯してPKを献上、同点に追い付かれる。しかもこのハンドが故意と判断され、レッドカードの一発退場。ゲームプランが崩れて焦るオーストラリアは、目に見えて反則が増えた。ここまで流れが崩れると、ふたたび流れを引き寄せるのは至難の業だろう。オーストラリアは後半終盤にケネディを始めとして攻撃の層を厚くしてパワープレイを仕掛けた。ところがハイボール中心の投げ込み戦術に終始したため、ことごとくガーナに跳ね返される。結果が、勝ちきれないままの引き分け。全体的に、オーストラリアが勝てるはずの試合を自滅で落とした試合のように感じた。

グループD
デンマーク 2-1 カメルーン
カメルーンのエース、エトーだけがクローズアップされていた試合だったが、デンマークのロンメダールのほうが上だった。カメルーンの浮ついたディフェンスを単独で突破する。カメルーンDF陣はロンメダールひとりに陣形を崩され翻弄されていた。前半終盤、ロンメダールのクロスからベントナーが合わせて同点。この点の取り方は、完全にデンマークが想定していた予定調和の形だっただろう。非常に落ち着いた、全員の意思が統一されたチーム戦術に見えた。この試合のデンマークの攻撃は、フィニッシュの形から逆算して中盤の組み立てと最終ラインの組み立てを考えている。アルゼンチンのように、溢れる才能と発想でその場その場の局面に瞬時に対応するサッカーも魅力的だが、どのチームもそんな才能に恵まれているわけではない。そういう中堅国はどうすればいいか、デンマークはそのひとつのモデルを示しているように見えた。今の日本は勢いがあるが、デンマークの卓越した戦術理解度に支えられた組織力を超えられるだろうか。
最後のチャンスに外すところがまだまだ。













