たくろふのつぶやき

春来たりなば夏遠からじ。

2004年10月

たくろふのアムステルダム その2

アムステルダムに早朝に到着したたくろふ。

予定ではトラムにのっていろんなところを見て回る予定だったんですが、トラムで移動すると早過ぎてまだどこも開いてなさそうだったので、のんびり歩いて移動することにしました。アムステルダムでは、主な観光名所は余裕で歩いて移動できます。

えー、最初にむかうのは、アムステルダム中央駅から西に20分くらい歩いた運河沿い。Anne Frank Huis(アンネ・フランクの家)です。

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ユダヤ人であるアンネがナチス・ドイツのユダヤ人狩りを逃れて、二年間ものあいだ隠れ住んでいた家です。現在はアンネ・フランク財団の管理化にあり、戦争の残酷さを訴えて止みません。人類の負の遺産ですね。『アンネの日記』に詳細に記された、息をひそめた隠れ家での生活は、思春期の時代を戦争に潰されたたまらなさが感じられます。最後は密告によってナチスに検挙されたとか。

なんというか、当たり前ですが、狭いです。よくこんな狭いスペースにみんな隠れてたなぁ。その家にはもともと住んでいる家族がいまして、その一家の協力でフランク一家は隠れ家での生活をしていました。家にカモフラージュの本棚があって、その本棚をくぐると隠れ家のスペースに通じています。その隠し扉は、そのまま保存されていました。

アンネの部屋というのは、運河に面した窓際にあったんですね。朝8:30以降は、階下にある工場の従業員に気づかれてはいけないため忍び足、ひそひそ声の生活だったそうな。同じ窓から運河沿いの小道を眺めてみました。アンネもこうやって外を眺めて「自由に街を歩きたい」と思っていたんだろうな。

アンネの家を後にして、次に向かうはRijksmuseum(国立博物館)です。
運河をゴンドラで移動しようと思っていたんですが、まだ早くて運行してなかったんので、またしてもてくてく歩いて移動しました。途中にいる面白そうなお店にはちょくちょく乱入。


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さすがヨーロッパを代表する美術館
堂々たる佇まい。



ここには中世、近世の絵画がゴロゴロころがっています。とくにレンブラントは入れ食い状態。僕は輪郭がはっきりして、陰影をつかって形状を浮き上がれさるようなレンブラントの絵はとっても好みです。さすが「光と影の画家」。

ここの美術館には、僕が小さい頃からの念願だった絵が所蔵されています。
レンブラントの”Nichtwacht(「夜警」)”
オランダが世界に誇る、国宝的作品です。

レンブラントの当時、いろいろな職業組合が、集合写真のような意味で、全員が描かれる絵画を画家に依頼していました。人が均等感覚にズラーっとならんでいる絵です。「夜警」もそのような集合写真作品のひとつ。アムステルダムの保安警備組合が夜廻りの警戒にあたるところを描いたものだそうです。

レンブラントはこの絵を描くにあたって、光と影をつかった陰影で人物を浮き上がらせるような手法を使いました。その結果、前列2人だけがやたらと目立ち、後列のその他大勢は引き立て役みたいになっちゃいました。その結果、「同じ依頼料を割り勘してるのに、なんたる不公平」と組合の怒りを買い、レンブラントの評判は一気に失墜。注文がさっぱり来なくなり、裕福な暮らしはうなぎ下り。おまけに奥さんまで亡くなり、悲惨な晩年になったそうな。描いた当時ではレンブラントの命取りになった作品が、現在ではもっとも評判が高く、レンブラントの最高傑作と謳われているところに人生の複雑さを感じらずにいられません。

この美術館には、世界の美術館に貸し出したらその一点だけで特別展がひらけそうな名画がいくつも、なんとも無造作に飾られています。柵もガラスケースも一切なし。何回も図鑑やブックレットで見た作品が、いま実物としてたくろふの目の前に。うそーんホンモノー。

という興奮を十分に味わった後、最後のコーナーにありました!


「夜警」キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ッ!!

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うおー!
ホンモノだー!
でけー!


まるで壁画。超ド迫力。
時を越えて全く色褪せないもの凄さ。引き込まれて見ちゃいます。

いやー、すげーもん見せてもらった。


さて、「夜廻り」のあとは「ひまわり」です。
Rijksmuseumのおとなり、Van Gogh Museum(ゴッホ美術館)に行きます。

ここは名前の通り、ゴッホの生涯を丹念に追った美術館です。デッサンも含めて、ゴッホ本人の作品が集中的に納められています。常設展示もまぁまぁそれなり。やはり「ひまわり」と「ベッドルーム」が両雄、という気がします。

この美術館で気に入ったのは、教育機関としての役割を十分に意識して作られているところ。僕がいったときにも、修学旅行か校外学習らしき女子高生のような団体さんがゾロゾロと閲覧していました。僕としてはゴッホの絵よりもそっちのほうが気になる。

インターネットをつかった美術史の検索が自由にできて、課題学習をする小中高生がいっぱいいました。

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美術館のあちこちには広いスペースがあって、小学生らしきグループが先生を中心に、さかんに作品についてディスカッションをしていました。

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こういう環境が整っているところに、歴史に裏打ちされた文化的な姿勢というのが垣間見えますね。

たくろふのアムステルダム その1

やってきましたオランダ!

まずは地元の空港からワシントンDCに飛びまして、そこからアムステルダム・スキポール空港まで7時間のフライトでございます。機内食大好き。味とかそういう問題じゃなく、飛行機のなかでごはんという状況が単純にたまらん。例によってゆうごはんと白ワイン、食事後にビール、読書にバーボンで速攻酔っぱらいました。コロっと寝れます。

で、アムステルダム現地時間の朝7時にスキポール空港に到着。これくらい早く着けば一日遊べます。

空港の中にもショッピングモールが充実。
↓さすがチーズの国。売り方が違う。
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空港からアムステルダム市内までは電車で15分ほどです。
さっそく空港内のキップ売り場でキップを買います。
先の文のキップも購入できるということなので、帰りの日に空港へ行くためのキップももう買っちゃいました。

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空港の1Fフロアからエスカレータで下へおりると、いきなりプラットホームです。
エスカレータで降りる際には何番線なのかを確認しなきゃなりません。

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電車はこんな感じ。基本的にオランダの電車は黄色なんだって。
さすがオレンジ公の国。


というわけで着きました!


アムステルダム駅でございます!

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いまはDST(サマータイム)適用のちょうど最後の時期なので、朝7時ごろはまだ暗いですね。

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駅前でございます。
路面電車みたいなのはトラム(市電)。アムステルダムの街をまわるのにはバスよりも地下鉄よりももっと便利。

僕がアムステルダムで遊べるのは今日だけなんですが、しばらく「たくろふのアムステルダム」をシリーズでお送りいたします。おたのしみに!

淡々と

食べたものを淡々と記録するよ

まぁ、有名なサイトなのでご存知の方もお多いでしょう。
僕も「日本にいたときはこんなのたべてたっけな」と思ってたまに拝見してます。

ここの管理人の方は彼女さんと同棲している大学生の方らしいですね。たまーに朝ごはんなどにカンタンでシンプルなごはんがあるので、豪華な夕ごはんなどは主に彼女さんが作っていらっしゃるんでしょうか。こんなにおいしそうに記録されるとあっては彼女さんも料理のしがいがあるってもんでしょうね。

で、

この「たべ淡」、10月23日の夕食からいきなり感じがガラっと変わってるんです。
この方、新潟県長岡市在住なんですね。

いま現在の生活環境になんのコメントをすることもなく、ほんとに淡々と記録しています。前から、このおふたりはほんとうに食べ物を大切にしてるんだなぁと思ってましたが、その感がより強くなった感があります。いつもと変わらない「ごちそうさまでした!」の一言が、ほんとにおいしい食事とはどんなものなのかを示している気がします。

このサイトのタイトル、普段はあまり意味の薄い「淡々と」が、23日後の記事ではやたらと強い力を持ってますね。

国際線チェックイン後のヒマつぶし

えー。
空港にやってまいりました。
世界のどこからでも更新いたします「たくろふのつぶやき」ですこんにちは。


空港ってワイヤレスネットワークつながるんですね。
知らなかった。


アムステルダムに飛ぶ前に、一回国内線でワシントンD.C.に飛んで、そこで乗り換えるんですが、最初の搭乗から国際線扱いなので、とりあえず2時間前にはチェックインしなきゃならないんです。どうもE-ticketでのネットでチェックインってのは信用できない。やっぱり窓口でマイレージカードを出してチェックイン、ってのが確実な気がします。手違いあるとまずいし。

で、一応チェックインを済ませまして、ゲートを通って搭乗口付近でウロウロするわけです。この空港は、まぁ、巨大な国際空港というわけではないので、だいたいいつもガラガラなんです。チェックインもセキュリティーチェックも並びゃしません。すぐです、すぐ。

ってことはですよ。僕は念のためいつも2時間半前くらいにチェックインするんですが、手続きがスムースすぎるもので、搭乗口付近で2時間半まるまる時間が余っちゃうんです。



あーヒマ・・・。



ということでBlog更新するくらいしかすることがないのですよ <論文読めよ


ニューススタンドで売ってる新聞が軒並みレッドソックスの優勝を伝えてます。きのうワールドシリーズで決着がついたばかりですね。僕も機内のヒマつぶし用に、と思ってスポーツ新聞やタブロイドを2, 3誌買ってから気づいたんですが、飛行機の中って新聞貸してくれるじゃん。なにしてんの俺。

まぁいいか。コーヒースタンドに行ってコーヒーのんでこよ。
今朝はまだコーヒーのんでないや。

うおぉぉぉ

台湾議会の真髄


絶対、台湾の議会を実況中継したら相当面白いと思う。

K-1なんかよりも面白いかも。
ペンギン命

takutsubu

ここでもつぶやき
バックナンバー長いよ。
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