たくろふのつぶやき

春来たりなば夏遠からじ。

2003年12月

なにやってんだこのガキャ

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アメリカはご存知の通り、喫煙に厳しい。
日本で吸ってても、アメリカに来るとなかなか吸えないという人は多い。公共の建物ではほとんど吸えないと言っていい。

あるホームページで、タバコを一服してる子供の写真をみつけた。
ずいぶんうまそうに吸ってるな。
おい。

ちなみにこの写真はホワイトハウスのホームページ
なにやってんだか。

はーあやれやれ

いつまでも遊んでるわけにもいかんので勉強などしてみる。

提出間際にサボってあんまり本気だせなかったSyntaxのペーパーを考え直す。最初は二重目的語構文をやろうと思ったんだけど、Beck&Johnson (LI to apeear)のペーパーは実は「accomplishnent verbはイベントの特性に応じて語彙分解できる」というところが真価のような気がする。
というわけで日本語のaccomplishment verbを整理しようと思ってるんだけど、面倒なんだこれがまた…。

勉強に飽きたらコトバでも勉強してみる。
最近、興味のある言語が多くて困る。語学好きなわりにはそのどれも極めてないとゆーハンパな語学力。特に英語悲しい

MITにいるTさんが送ってくれた論文を読む。よくこんなアイデア思いついたな、としばし感心。いいなぁー。これ思いついたときは「俺の勝ちだ」と思ったんだろうなー。

気がついたら大晦日なんだね。
早いもんだ。
勉強なんかしてていいのかな。

来年もいい年になるといいね。

死滅したはずが。

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EurotalkのCD-ROM語学学習教材で、「ラテン語」なるものをやってみた。
ラテン語の単語を知ると、なんとなく現在の英語、ドイツ語、フランス語の語源がわかるような気がして面白い。

ただ、ちょっと気になることが。

辞典で「ラテン語」と調べてみると、「古代ローマで使われた言語。現在は死滅し、国語としては存在しない」とある。中世にはすでにラテン語で説教ができることが聖職者のステイタスだったくらいだから、歴史の相当早い時期に死滅したに相違ない。

CD-ROMに出てくる単語のうち、

「ビール」(cervisia)
「ワイン」(vinum)

などといった単語はよい。古代ローマにもビールやワインくらいあっただろう。
しかし、

タクシー」(carrus conductus)
クレジットカード」(charta credita)
飛行機」(velamobile)

といった単語があるのはどういうことだ。
古代ローマ時代に「飛行機のチケットをクレジットカード決済」なんてことがあったのか。

文章の練習のところになるともうめちゃくちゃである。

「電話を使っていいですか?」
(Mihi tua longivoce uti permitteas?)
「救急車を呼んでください」
(Carrum medicum fere.)

ちょっと待て。出典は何だ。
ラテン語で書かれたどの本を調べればそんな文が載ってるんだ。

だいたい、教材のパッケージからして、古代の格好をした男が携帯電話で話をしている。
お前はいつの時代のどこの奴だ。

おそるべしラテン語。
この類推で行くと、Eurotalkの教材のうち、他の死滅した言語にも「インターネット」「メール送信」なんていった言葉が載っていそうだ。

イスラム圏の新年儀式禁止

Morality Police to Ban New Year Trinkets
Mon December 29

RIYADH (Reuters) - Morality police in southern Saudi Arabia plan to conduct raids to ensure that shops do not sell flowers, candles and gifts to those planning to celebrate New Year, a local newspaper reported on Monday.
The Arabic-language al-Watan said the Authority for the Promotion of Virtue and Prevention of Vice (APVPV) in Aseer province was determined to uphold a ban by the conservative Muslim kingdom on non-Muslim celebrations.

"Patrols will be dispatched to gift and flower shops in the next two days before the New Year to ensure that ornaments are not sold for New Year celebrations," al-Watan quoted the local APVPV head as saying.

++++++++


なんじゃ、the Authority for the Promotion of Virtue and Prevention of Vice (「美徳推進ならびに悪徳追放事業機関」)ってのは。
イスラム圏には凄い機関があるんだな。現代の特高か。「道徳的に好ましくないから逮捕する」なんてことをやってるんだろうか。

ずっと、イスラム圏の人はクリスマスを祝うのかどうか疑問だった。
だめだったのねー。そりゃそうか。
特に昨今の緊迫した現状ではもっての外だろうな。

クリスマスは分かるが…新年も祝っちゃいけないっていうのはどういうことだろう?
西暦はキリスト教の概念だけど、1月1日ってのは別にキリスト教と関係ないだろうし…。
考えてみたら、なんで1月1日にあたる日を一年の基点にしたんだろう。
自然的に、1月1日ってなんの日なんだ?

一年のちょうど真ん中の日(183日め)を計算してみた。
7月2日らしい。

Quirky Case

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アイスランド語が非常に気になる。

格の振る舞いが狂ってる。普通、時制文の主語は主格(nominative、日本語の「…は」)、直接目的語は対格(accusative、日本語の「…を」)という格になるのが普通だが、アイスランド語は主語だろうが目的語だろうが斜格(dative、日本語の「…に」)が出てこれる。当然、従来のCase theoryに基づく格付与のシステムでは説明できない。
なんじゃこりゃ。
まさしく人間言語の例外だ。

今まで格付与に関する分析は正面攻撃せず、横目で眺めるだけだったが、気になるものは気になる。
Marantzの1991、ESCOLの論文で仰天して以来、どうもnominativeなんかにはdefault caseという考えは妥当な気がする。
格付与の方法をすべてgovernmentで説明し切った生成文法のやり方は、一見、統一感があって美しいが、冷静に考えてみたらすべての格が統一の方法で付与される必要はどこにもないんだよね。Marantzみたいに格付与に序列があって、「残ったものがnominative」みたいなものもアリかなぁ。

理論的分析だけでなく、アイスランド語そのものに興味がでたので、ちょっと遊んでみることにした。
音声教材をインターネットで注文してみる。
Eurotalkという会社が、現存、死滅を問わず、世界中の言語の音声教材のCD-ROMを作ってるらしい。
アイスランド語なんて外国語学習のなかではマニアックな方だと思うが、なんのなんの、ラテン語、アフリカーンス語、マオリ語、ナバホ語、ほかにも「こりゃどこの言葉じゃ」という言語教材がいっぱいある。
いい仕事するじゃねぇか、Eurotalk。

話のネタに、どこの言葉かもわからん言語をひとつくらい覚えてみようかな。
ペンギン命

takutsubu

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