東京・中野の文房具店「旅屋」に行ってきました。
東急ハンズやLOFTのような文房具屋さんもいいんですが、最近はこじんまりと個人経営をしているコンセプト文具屋さんが増えてますね。 他の文具店とはひと味違うオリジナルで勝負している名店が増えています。
「旅屋」は店名の如く、「旅と人」をコンセプトにした文具店です。置いてある商品はすべて旅を感じさせるグッズばかり。しかも量販店では見たことがない希少モデルやデッドストック品が、しれっと無造作に並べられています。
旅をコンセプトとした文具店といえば、中目黒の「Traveler’s Factory」が有名ですが、あちらとはちょっとコンセプトが違います。 Traveler’s Factoryの商品は自社製のオリジナルモデルですが、「旅屋」はより軸足を海外寄りに置いているといいますか、海外メーカーの文具を輸入販売しているようです。主にヨーロッパを中心とした文房具の定番が並んでおり、僕も日本ではあまり見たことがない商品が結構ありました。 そういう海外の文房具を見ていると、なんか旅に出たくなっちゃいますね。
今回はお目当ての品がありまして。
僕は、普段持ち歩くメモ帳がわりのノートをいくつか持っていますが、最も耐久力が高くて重宝しているのが、コクヨの「測量野帳」です。
本来は測量士や化学研究者などのプロが使う手帳です。
とにかく頑丈。耐水紙を使用しており雨や酸に強く、紙面が濡れても筆記が可能です。紙の質もよく、容易なことでは記面が劣化しません。 カバーには非常に固い表紙を使っており、立ったまま記すことを前提として作られています。製本も頑丈で、野外で雑に扱われてもバラけない堅牢さを誇っています。360度開いて折り返しても、背止めが破れません。すべてにわたってプロユーザーを想定して作られており、かなり戦闘力の高いノートです。また1冊180円と非常に安価で、まとめ買いしてストックができます。
僕は野外で筆記が必要な時には、観測野帳のスケッチブックにFisherのスペースペンを組み合わせて使っています。無敵の組み合わせと言えましょう。
で、「旅屋」は、この観測野帳のオリジナルカバーを制作してまして。本革の重厚なノートカバーです。値段も手頃で、持ち歩きに非常によろしい。このお店オリジナルの商品ですので、ここでしか買えません。
どうも観測野帳を裸で持ち歩いていると「実験中」のような感じになってしまうので、今度からこのカバーをつけて持ち歩こうかと思っている所存です。
最近は旅日記用のおしゃれなノートがたくさん売り出されていますが、その中でも「観測野帳」にフォーカスするあたり、「旅屋」さんの性能主義が垣間見えるような気がします。なかなかチョイスが渋い。観測野帳以外にも、置いている商品はどれも「使い勝手」と「デザイン」のバランスが非常によいものを選んで置いてありました。ただデザインだけに奇を衒ってすごく使いづらい、というネタ的な文具は皆無。選別眼が高く、なかなか良い雰囲気の文具店です。
旅を感じる文具雑貨店 旅屋
〒165-0026 東京都中野区新井1-37-2
TEL 03-5318-9177
OPEN 11:00-20:00
定休日 水曜日
嫁は学生時代に学校指定で使っていたそうな。