トルコ捜査当局「容疑者の男拘束」 邦人殺害事件

トルコ中部の観光地カッパドキアで新潟大4年の栗原舞さん(22)がナイフで刺殺された事件で、トルコの捜査当局者は10日、共同通信に対し、容疑者とみられる男1人の身柄を拘束したことを明らかにした。現場に近いギョレメの村長も「犯人1人が拘束された」と述べた。日本外務省が確認を急いでいる。  

在日トルコ大使館も拘束を確認した。地元記者によると、男は調べに対して関与を認めているが、関与を否定したとの報道もあり、情報が錯綜(さくそう)している。  

目撃情報や監視カメラなどの情報から男が浮上。捜査当局によると、複数箇所を刺されて入院している新潟大4年の女子学生(22)が「この人です」と証言した。地元記者によると、女子学生は10日、意識を回復、捜査当局に「犯人は1人だった」と説明した。  

事件現場のゼミ渓谷入り口にある屋外喫茶店の経営者は、栗原さんらとみられる女性2人が9日午後0時半(日本時間同6時半)ごろ、渓谷の中に歩いていくのを目撃。約1時間後、赤に近い色のセダンタイプの車が猛スピードで走り去り、間もなく死傷した2人を入り口から約1キロ入った地点で他の観光客が発見したという。目撃者によると、財布などの所持品は盗まれていなかった。  

ギョレメの貸自転車店によると、栗原さんら2人は9日午前10時15分ごろ、絶景ポイント「ローズバレー」にサイクリングに行くと言い、マウンテンバイクを借りて出発。ローズバレーを見た後、数キロ離れたゼミ渓谷を訪れた可能性がある。  

関係者によると、重体だった学生は、地元病院の集中治療室(ICU)にいるが、生命の危険は脱したもようだ。栗原さんの遺体は10日、首都アンカラの司法施設に搬送され、検視を受けた。






日本人被害者の追悼式典の様子



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