このあいだ、学会で発表してきたんですけどね


研究室でその分野に興味をもっている学生さんもいるので、今回は学生さんを数人連れて行きました。
大学院進学を目指していたり、卒論のトピックに対する勉強だったり、いろいろ動機付けがあります。学会に参加することで学問の雰囲気を少しでも体験できたらいいのではないかと。

僕の研究室の卒業生で、すでに大学院に進学した学生さんもひとり参加しました。



この娘です。



この学生さん、なんと結構な難関で知られる大学院に合格し、この春から言語系の研究室で勉強しています。
ただのおっちょこちょいじゃないんですよ。勉強も真摯に取り組む、やる気のある学生さんなんです。

学会に参加するにあたり、久しぶりに卒業生の先輩に会えるとあって、在校生の学生さんたちも嬉しそうです。大学院進学を考えている学生さんにとっては、「大学院とは如何なるものぞ」を実際に訊くことができる貴重な機会です。
はからずも、学会を機会に同窓会の様相を呈しております。

学会に行く際、学生さんたちは青春18きっぷを使って鈍行で移動します。4時間から6時間くらいかかるそうです。ちょっとした夏休みの旅行ですね。
滞在先は同じホテルですので、まずはいっしょにゆうごはんにしようか、ということで学会の前日に17:30にホテルのロビーで待ち合わせをすることにしました。

さて学会前日。
僕は新幹線で移動なので、午後になってからのんびり家を出ようかな、と準備していましたら、お昼ごろに例の娘からメールが入りました。


「すいません先生、電車に乗り間違えてしまったので待ち合わせ時間にちょっと遅れます...」


この娘は千葉県の総武線沿線に住んでいるので、いったん東京まで出て鈍行に乗り換えるそうです。
「遅れる」って言っても、集合時間まであと6時間くらいあるんですけどね。
この時間に遅刻確定って、一体何をしたんでしょうか。


さて、僕も現地に移動しまして。ホテルのロビーで学生さんたちと待ち合わせました。
夏休み中ですので、学生さんに会うのは久しぶりです。みんな元気そうで何より。
待ち合わせ時間から遅れること10分ほど、例の卒業生の娘も無事に到着しました。


久しぶりだね。元気そうじゃない。

「いやー、今日大変だったんですよ先生ー」

お昼ごろに連絡あったね。乗り間違えたっていっても、総武線で東京まで一本でしょ?

「そうです。その総武線に乗り間違えちゃって」

・・・一体、何をどう乗り間違えたの?

「総武線に乗ったつもりだったんですけど、いつまで経っても東京に着かないなーと思ってたら、だんだん景色が田舎になっていくんですよー」

・・・逆向きに乗っちったってこと?

「いえ、気付いたらアナウンスが南浦和とか言ってるんですよー」

・・・それは武蔵野線に乗っちゃったってこと?

「はい、そういうことだったらしいです」(ニッコリ)





ただのおっちょこちょいです。



変わらずにいてくれて先生嬉しいよ。