実は英米より日本の方が機会平等で実力社会


また、英米の名門大学は、日本のようにペーパーテスト一発勝負ではなく、どういう高校時代を送ったのか、スポーツは何を頑張ったのか、ボランティアには積極的だったか、など総合的に資質を問われる。これも多くの人が勘違いしているのだが、こうやって総合的なテストが行われると、名門大学はどこもかしこも個性のない金太郎飴みたない学生ばかりになる。アメリカの名門大学の学生は、ハキハキとしていて、リーダーシップに積極的で、ボランティアに熱心で、スポーツもやって、といかにもナイスガイという感じの、薄っぺらい人間ばかりで、新卒の採用面接などしていると本当にうんざりする。

その点、日本の名門大学の学生はペーパーテスト一発勝負なので、パチスロにハマっていたり、コミュニケーション障害だったり、リーダーシップどころか友だちがひとりもいないような人間がゴロゴロいて、実に個性的だ。だから、筆者のような人間も楽しく学生生活を送ることができた。

アメリカの大学がすごいのは、こうやって金持ちの親から授業料としてかき集めた金を使って、世界中から著名な学者や、優秀な大学院生をスカウトして来ているからであって、教育が優れているわけでは全くない。あくまで、学術研究の頂点の部分がすごいだけなのである。




正しいかどうかは別として、視点として面白い。