大学で演習科目をいくつか受け持ってるんですが。


その中で、入学したての一年生を対象にしている授業があります。
まぁ、大学に入り立ての一年生ですので、大学の勉強の何たるかもまだ分かっていません。
ましてや演習なんて、相当に高いハードルでしょう。
英語で発表する演習ですので、なおさらです。

演習の授業のときには時間がないので、コメントやフィードバックは授業時間内には行えません。
オフィスアワーに研究室に来てもらって、個別にフィードバックをすることにしています。
4月に授業が始まって、3回ほど発表をしてもらって、ようやく「発表とは何のためにするものなのか」が分かりかけてきた頃だと思います。

アレですね、大学一年生くらいだと、大学の先生の研究室を訪れるだけでも相当に緊張するものらしいですね。
いままでの発表では、研究室にフィードバックとコメントをもらいに来る学生が皆無でした。
発表が終わっただけでほっとして、「やれやれ、無事に終わった」くらいの安堵感しか残らなかった、ということもあるでしょう。
どうせ先生のところに行ってもボコボコにされるだけだから、そっとしておこう、という感じだったのかもしれません。


僕は、学生の首根っこをひっ捕まえて無理矢理指導する、なんてことはしません。
そんなことをしても無駄だからです。


人が能力を伸ばすときは、まず本人が「伸ばしたい」という欲求をもつ必要があります。
自分から求める姿勢のない者には、何を与えても無駄でしょう。
求めてくる人には、いくらでも与えます。しかし、自分から何も動かずにただじっと待っているだけの人は、何も得ることなく4年間を無駄に過ごすのだと思います。

それが6月になって、ようやく一年生にも「上昇欲」が生じてきたらしいです。
いまの下手な発表のままではいかん、もっと上手くなりたい。どうすれば上手く発表できるのか。
上手な発表と下手な発表では何が違うのか。
自分はどういう能力を身につければいいのか。それはどう努力すれば身につくのか。

それを求めて、一年生がオフィスアワーにアポをとってきました。
先週やったグループ発表のコメントと改善点をお願いします、だそうです。
今日のお昼、研究室に学生さんたちがグループでやってきました。




10人いっしょに。




・・・研究室に入りきらんだろうが。



もっと刻んで来い。