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加藤一二三九段伝説



将棋の加藤一二三九段が1000敗目 半世紀活躍の証

将棋の元名人、加藤一二三(ひふみ)・九段(67)が22日、公式戦では歴代初の1000敗目を喫した。タイトル戦やリーグ戦などの大舞台で対局を積み重ねなければ達成できない記録で、半世紀以上にわたって第一線で活躍してきた証しともいえる。

加藤九段はこの日、東京・千駄ケ谷の将棋会館であった朝日杯将棋オープン戦の予選で、新鋭の戸辺誠四段と対戦して敗れた。

これまでの対局数2262局は、すでに故大山康晴十五世名人を抜いて歴代最多を更新中だ。通算勝率は5割5分8厘。

加藤九段は54年、歴代最年少の14歳でプロになり、18歳でトップ10のA級に駆け上がった。82年に当時の中原誠名人を破って名人になるなど、タイトルは通算8期獲得、棋戦優勝は23回。名人・A級は通算36期在籍した。60代後半になったいまも、名人位につながる順位戦では中間のB級2組に在籍し、若手棋士と深夜に及ぶ激闘を繰り広げている。



加藤一ニ三といえば棒銀。銀の駒をまっすぐに進める急襲型の速攻。
僕は通常、振り飛車(飛車を左側にサイドチェンジして戦う陣形)なんですが、攻める時には振った飛車を背にした棒銀で、敵の飛車頭に突っ込みます。銀の使い方はよく加藤一ニ三の定石を参考にしたもんです。

棒銀は攻撃力が強い反面、撤退に難があります。銀は前方には強いけど、まっすぐ後方に下がれないので、迎え撃たれると引き下がれません。局面の中盤に残った銀は、あとあと始末に困ります。だから僕は通常、棒銀は最低でも相打ちの、捨て駒にします。加藤の棒銀が凄いのは、最初から銀を捨てることを考えないで、攻守が一体となった銀の使い方をしてることだと思います。



だから銀はディフェンスに使った方がいいんだけど