新1年生 5月にクラス編成 落ち着かない児童 4月は“研修期間”
(Sankei Web)
本来は高校で学ぶべきことを大学で補習するのみならず、幼稚園時代に躾けておくべきことを小学校に先送りするんですか。ゆとりのある時代ですなぁ。
高校生や大学生の学力低下は、カリキュラム削減の直接的な影響と考えれば、当然だろう。しかし、学校教育に晒されてない幼年児までが発育過程に遅れを取っているとはどういうことだろう。6歳にもなればもう45分の集中力くらいないといけない年頃ではないか。
僕は学級崩壊を実際に体験したことはない。僕の印象では学級崩壊が教育現場で問題になってきたのも、ここ10年くらいのことだと思う。僕が大学で教員養成課程の授業を取っていたときには、その兆候がわずかに報告されている程度だった。
僕は学級崩壊の原因を教員の質の低下だと思っていたが、小学校に入学する段階で既に何らかの問題があるとすれば、これはもう躾けのレベルで何か問題があるのだろう。今の親の世代は、自分が育った環境と子供を育てる環境に何か違いがあるのかもしれない。
文科省は施策の真価を問われる時期にさしかかってるな
(Sankei Web)
新1年生のクラス編成を5月に行う小学校が出てきた。基本的な生活習慣を身につけないまま入学した児童が、授業中に勝手に席を離れたり、騒ぎ出したりして授業が成立しない事態を招く「小1プロブレム(問題)」対策の一環だ。集団生活になじませる期間を与え、スムーズに小学校生活に移行させる狙いがある。
≪「45分もたない」≫
多くの小学校が新入学児童のクラス編成作業に追われる3月中旬、神奈川県秦野市の市立鶴巻小学校では、新1年生約140人のクラス分けがほぼ終わっていた。
「つき」「ほし」「そら」「にじ」の4クラス。実は、生年月日で機械的に振り分けた“仮の学級”だ。1年間を過ごす正式なクラスは、約1カ月間子供たちの様子を見て5月に決める。
昨年度から始めた取り組みの大きな狙いは、教育関係者の間で叫ばれている「小1プロブレム」の解消だ。「(6歳までに身につけるべき)基本的な生活習慣が備わっていないため、45分間の授業に耐えられず、勝手に席を離れたり、話を聞けない子供が増えた。児童の性格をじっくり見たうえでクラスを編成する必要があった」と、島田利子総括教諭は説明する。
4月は“研修期間”と位置づけ、集団生活を身につけさせることを主眼に置く。担任は固定せず、教師4人が日替わりで仮のクラスを受け持つ。
保護者や地域住民のボランティアが教室に常駐し、担任をサポートするのも特徴だ。勝手に教室を離れてしまう子供を座らせたり、洋服のボタンをうまくとめられない子の着替えを手助けすることもあるという。
下山一夫校長は「地域住民に参加してもらうことで、学校の実情を理解してもらえる」とメリットを強調する。
≪学校生活スムーズに≫
鶴巻小がモデルにしたのが、相模原市立富士見小だ。平成15年度から同様の取り組みを行っており、全国の教育委員会や小学校からの視察は絶えない。
とりわけ目を引くのは時間割だ。入学後は1、2週目とも1時限目は音楽で2時限目は国語。みんなで歌を歌い、お話を聞くことから1日の学習が始まる。
「幼稚園や保育園の延長のようなプログラムなので、スムーズに小学校生活に入れる。落ち着かない子供たちが近年増えているが、取り組みを始めてからは『授業が成立しない』といったトラブルは1件もない」と、矢野英明校長は話す。
一方で、秋田大学教育文化学部付属小は、今年度限りで5月編成をやめる。「担任をなるべく早く決めた方が子供は安心する」(同校)というのが理由の一つだ。今後は幼稚園との緊密な連携で問題解決を図るという。
公立小の校長経験が長い、山形紘(ひろし)・帝京平成大学講師(学校経営)は「小1プロブレムが表面化したのは10年ほど前から。従来の指導法が通用しなくなり、現場の悩みは深刻だ。1カ月でのクラス替えが子供に新たな不安をもたらす恐れもあるが、正常な学級運営のためにはやむを得ない面もあるのかもしれない」と話している。
■幼稚園との合同授業も
「小1プロブレム」に対応するため、各自治体はさまざまな取り組みを始めている。
東京都立川市は平成16年度から、担任を補助する「学校生活協力員」を、児童数31人以上の学級に派遣している。期間は4月から2カ月間。協力員には教員などの資格は不要なため、「元保育士や教師だけでなく、子育てが一段落した主婦や教職志望者もいる」(市教委)という。今年度は市内に20ある市立小学校のうち11校で20?50代の女性22人が活動した。
幼稚園・保育園との連携を探る動きも活発だ。大阪府は3年前から一部の公立小と幼稚園で、教諭の人事交流を行っている。さらに進んだ連携を試みているのは奈良県大和郡山市の市立治道(はるみち)小学校と市立治道幼稚園だ。文部科学省から研究開発学校の指定を受け、5歳児と1年生が同じ教室で学ぶ合同授業を週に5時間程度行っている。「5歳児は小学校生活への不安を和らげ、小学1年生は年少の子をいたわるようになる。お互いに学べることは多い」(市教委)という。
(2007/03/27 10:18)
本来は高校で学ぶべきことを大学で補習するのみならず、幼稚園時代に躾けておくべきことを小学校に先送りするんですか。ゆとりのある時代ですなぁ。
高校生や大学生の学力低下は、カリキュラム削減の直接的な影響と考えれば、当然だろう。しかし、学校教育に晒されてない幼年児までが発育過程に遅れを取っているとはどういうことだろう。6歳にもなればもう45分の集中力くらいないといけない年頃ではないか。
僕は学級崩壊を実際に体験したことはない。僕の印象では学級崩壊が教育現場で問題になってきたのも、ここ10年くらいのことだと思う。僕が大学で教員養成課程の授業を取っていたときには、その兆候がわずかに報告されている程度だった。
僕は学級崩壊の原因を教員の質の低下だと思っていたが、小学校に入学する段階で既に何らかの問題があるとすれば、これはもう躾けのレベルで何か問題があるのだろう。今の親の世代は、自分が育った環境と子供を育てる環境に何か違いがあるのかもしれない。

