TA (Teaching Assistant)の授業。

Zeljkoが学部生相手に言語学のイントロの授業。音声学、音韻論、形態論、統語論、言語習得と、一通りの基本をみっちり教える授業。「言語学っていうのはこういう問題に取り組んでいるんだぞ」というのがわかりやすく俯瞰できる。僕は学生の質問受付係、成績管理、試験や小テストの採点などが仕事なので、授業も一緒に受けている。

僕自身も学部生のころは「英語学概論」「言語学1」のような入門コースを結構受講したけど、当時、難しかった気がしたなぁ。アメリカに来て学部生の授業を聞いていると、学部生の頃に取っていた概論の授業を思い出す。

Zeljkoはかなりのマシンガントークで板書の字も解読不可能なレベルに近いが、授業そのものは非常によく構成されている。今日の授業で大事なポイントはどこか、ある原理を覚えるための具体的なわかりやすい代表例は何か、など、学部生にとってはかなり理解しやすい授業だろう。

えーと今日はPhonologyか。

「今日は「feature(素性・そせい)」という概念を勉強しよう。これは音韻論だけに限らず言語学、ひいては科学一般にも共通して大事な概念だからよく覚えておくように」

ふふふん。

「えー素性というのは音をそれぞれの特徴に分解したもので、音よりも小さいレベルと思ってくれればいい」

ふふふん。

「理論的には、小さい順に、素性、音素、音節、そして単語となる。次回の授業では「音節」について勉強する予定になってる」

ふふふん。

「えーと私は次回の授業は学会の出張で来られないので、音節に関する授業はTAのたくろふがしてくれることになる。音節も大事な概念なので、たくろふの授業をよく聞いておくように」

ふふふん。








ロケット 今、何と!? ロケット





このワタクシめに。
人前で発表すると舌どころか喉も噛む勢いのたくろふに。



学部生の授業をしろと!?


しかもPhonologyかよ!?



音節構造ってどんなんだっけ。やべー復習しておかなきゃ。
いかんなーZeljkoみたいに素手で授業できるわけないから、ばっちりハンドアウト作って行って「見りゃ分かるだろ」みたいにしていかないと。はぁぁぁ。練習問題も挟んで時間をつなぐか。宿題に関するコメントでもして時間をとるってゆー手もあるな。




ってそもそも



いいのかよZeljkoオレに授業やらせて。
自分がmake-up classやりたくねーのか?


授業後。

「というわけなので、よろしく頼むぞ。ワハハハ」


ワハハハじゃねぇ怒


さーて、教壇に立つのはいつ以来だろう。