「時計」と「ホウレン草」と「ブッシュ米大統領」の共通点がおわかりだろうか。

ある玩具メーカーの入社試験の面接問題を知る機会があった。
エンピツが一本あるとする。表面に、メーカー名と芯の堅さを記す記号がついている。

問題は、
「このエンピツ表面の、メーカー名と芯の固さの表示を見なくて済む方法を10個以上挙げなさい」

制限時間は5分だそうだ。
最初、問題の意味が分からなかった。なんの能力を見る問題なのか、意図が分からない。

コレを教えてくれた友人はすらすらと20個ほど方法を挙げ、無事に採用されたそうだ。
教えてもらったもののうち、僕が覚えているのだけ挙げてみると…。

1. 眼をつむる
2. 表示をナイフで削る
3. エンピツに色テープを巻く
4. エンピツを包装紙で包む
5. 顔を横にそむける
6. エンピツを捨てる、焼く
7. 寝る
8. 夜になるのを待ち、電気を消す
9. 眼隠しをつける
10. 自分の眼を潰す
11. 空腹で気絶するまでじっと待つ

僕だったら絶対に落ちるこの面接。
自力で考えると5, 6個くらいしか浮かばない。

普通の人間は、常識にとらわれて問いの意図を察し、そこから逆算して答えを出そうとすることがある。人間の思考というのは、思いのほか常識に縛られているものらしい。その常識の枠を外して思考ができるというのは、並外れた自由度が要求される。もしかしたら人間は、「常識」という枠によりかかり頼り切って、純粋な思考をサボっているところがあるのではあるまいか。

「時計」と「ホウレン草」と「ブッシュ米大統領」の共通点など、いくらでもある。

1. 火を噴かない
2. 単独で空を飛べない
3. 卵を産まない
4. 中国語が読めない
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僕では5分で20個はムリだな。