ある新聞の文芸欄のアーカイブで、糸井重里のコラムを読んだ。
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「若者好きになれる?サイト」
おもしろいぞーっ。
こういうサイトを紹介するのは、書いてるぼくのほうもわくわくする。
「侍魂」というコラムのページだ。
23歳の青年がひとりでつくっているらしいのだが、これがため息がでるくらいおもしろい、ユーモア、真剣さ、大小の文字やスクロールの間の(ま)を利用した表現の技術、これだけ上手にネットで語れる人は、そうはいないだろう。
累計で600万ヒットを越えるアクセスがあることに、びっくりする人もいるだろうが、これには理由がある。
中国で開発されたという、どう評価していいのか分からないロボット「先行者」のニュースを、ここで演出を加えて紹介した企画が大ヒットしてしまったのだ。
掲示板やメールで口コミ的に評判を呼び、知る人ぞ知る名物サイトになってしまったのである。これはもう事件だったとさえ言える
むろん先行者についての抱腹のコラムもおもしろいのだけれど、せっかく訪問するなら、ぜひ、このサイトのメイン「魂」のページに行って「ヒットマン事件簿」という膨大な日記を読んでください。この頃の若い人を、とても好きになるかもしれないから
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さっそく「侍魂」にアクセスしてみた。
このページはWebの世界では伝説のページで、一時期は一日のアクセス数が、個人運営のホームページとしては当時の世界記録となる20万件を超えていたらしい。Web日記という分野に革新をもたらし、個人運営のホームページ数を爆発的に増やし、そのコメントは東証株価までをも動かす影響力があったという。現在ではアクセスカウンターが1億を越す信じられない数字を示している。
徹夜ですべて読んでしまった。
超面白い。信じられないくらい面白い。
「ヒットマン事件簿」は確かにめちゃくちゃ面白かった。この日記は、現在、出版されているという。
糸井重里は何回か著作を読んだことがあるが、あまり琴線に触れる作家ではなかった。
印象として、言っていることよりも、目の付け所が普通の人と違うなという感じがある。
しかし、今回の「侍魂」を紹介しているコラムは、正直に凄い。
コラムが書かれた当時は、すでに「侍魂」は相当な人気を博していたため、人に知られない価値を発掘したという凄さではない。
先入観を持たず、透明な眼でものを見ることができること、そしてなによりも、自ら進んでそういう機会を求めてるであろう姿勢が垣間見えることに驚愕を覚える。
「最近の若い者の考えていることは良く分からん」という嘆きは時代に普遍の嘆きだろう。
しかし、こう嘆く中高年世代は、なにをもとにこう嘆くのだろうか。
本当の理解を求めて何を行っているから、そういう嘆きが出るのだろうか。
一握りの、例外的な若者がひきおこす凶悪犯罪を目の当たりにして、それを若者一般の傾向と安易に一般化してはいないか。
「よく分からん」という以前に、本当に分かろうとしているのだろうか。
自らの価値観だけで世界を見ている、狭い視野から抜け出せていないだけではあるまいか。
「この頃の若い人を、とても好きになるかもしれないから」という言葉に、現代の日本に欠けている何かを感じる。
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「若者好きになれる?サイト」
おもしろいぞーっ。
こういうサイトを紹介するのは、書いてるぼくのほうもわくわくする。
「侍魂」というコラムのページだ。
23歳の青年がひとりでつくっているらしいのだが、これがため息がでるくらいおもしろい、ユーモア、真剣さ、大小の文字やスクロールの間の(ま)を利用した表現の技術、これだけ上手にネットで語れる人は、そうはいないだろう。
累計で600万ヒットを越えるアクセスがあることに、びっくりする人もいるだろうが、これには理由がある。
中国で開発されたという、どう評価していいのか分からないロボット「先行者」のニュースを、ここで演出を加えて紹介した企画が大ヒットしてしまったのだ。
掲示板やメールで口コミ的に評判を呼び、知る人ぞ知る名物サイトになってしまったのである。これはもう事件だったとさえ言える
むろん先行者についての抱腹のコラムもおもしろいのだけれど、せっかく訪問するなら、ぜひ、このサイトのメイン「魂」のページに行って「ヒットマン事件簿」という膨大な日記を読んでください。この頃の若い人を、とても好きになるかもしれないから
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さっそく「侍魂」にアクセスしてみた。
このページはWebの世界では伝説のページで、一時期は一日のアクセス数が、個人運営のホームページとしては当時の世界記録となる20万件を超えていたらしい。Web日記という分野に革新をもたらし、個人運営のホームページ数を爆発的に増やし、そのコメントは東証株価までをも動かす影響力があったという。現在ではアクセスカウンターが1億を越す信じられない数字を示している。
徹夜ですべて読んでしまった。
超面白い。信じられないくらい面白い。
「ヒットマン事件簿」は確かにめちゃくちゃ面白かった。この日記は、現在、出版されているという。
糸井重里は何回か著作を読んだことがあるが、あまり琴線に触れる作家ではなかった。
印象として、言っていることよりも、目の付け所が普通の人と違うなという感じがある。
しかし、今回の「侍魂」を紹介しているコラムは、正直に凄い。
コラムが書かれた当時は、すでに「侍魂」は相当な人気を博していたため、人に知られない価値を発掘したという凄さではない。
先入観を持たず、透明な眼でものを見ることができること、そしてなによりも、自ら進んでそういう機会を求めてるであろう姿勢が垣間見えることに驚愕を覚える。
「最近の若い者の考えていることは良く分からん」という嘆きは時代に普遍の嘆きだろう。
しかし、こう嘆く中高年世代は、なにをもとにこう嘆くのだろうか。
本当の理解を求めて何を行っているから、そういう嘆きが出るのだろうか。
一握りの、例外的な若者がひきおこす凶悪犯罪を目の当たりにして、それを若者一般の傾向と安易に一般化してはいないか。
「よく分からん」という以前に、本当に分かろうとしているのだろうか。
自らの価値観だけで世界を見ている、狭い視野から抜け出せていないだけではあるまいか。
「この頃の若い人を、とても好きになるかもしれないから」という言葉に、現代の日本に欠けている何かを感じる。

