時計はなぜ右回りなのかご存知だろうか。
このあいだの秋に行われたラグビー・ワールドカップで、イングランドが初優勝した。
ご存知のように、ラグビーは、イングランドの名門パブリックスクール、ラグビー校ののエリス少年が、フットボール中にいきなりボールを抱えて走り出したのが起源である。ラグビーの母国にとって、ワールドカップ(エリスカップ)を母国に持ち帰るのは悲願だった。実は、ラグビーのワールドカップにおいて、北半球の国が制したのはこれが初めてのことである。
20世紀は、経済、技術のみならず、スポーツの世界でも南北問題は厳然と存在していた。オリンピックでは北半球が圧倒的な強さを占め、サッカーのワールドカップにおいても、ベスト8以上に進出できるのは、ブラジル、アルゼンチンやアフリカの何カ国かを除き、ほとんどヨーロッパ勢で占められている。
そんなスポーツ界の趨勢に逆らうのがラグビーである。ラグビーの場合、圧倒的に南半球の方が強い。先のワールドカップまでは、優勝国はすべて南半球が独占していた。ベスト8までを見ても、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、トンガ、サモアなど、南半球の強さは際立っている。なぜ北半球が席捲するスポーツ界において、ラグビーは例外的に南半球が強いのだろう。
ラグビーは、力の差が如実に結果となって現れる。他のスポーツと比べて、番狂わせが起きにくい。また、短期的な作戦の如何によっていきなり強くなったり弱くなったりするものではない。強くなるには「ごまかし」は効かず、個々の能力を底上げする以外に方法はない。結局のところ、一人一人のタックル力と突破力、中央ラインの展開力で力のほとんどが決まってしまう。長い年月をかけて累々と築き上げてきた南半球の国々の伝統的な強さは、短期的なプランではなかなか崩せないのだろう。ニュージーランドは国技がラグビーである。代表チーム・オールブラックスのメンバーは、国内では日本の横綱に相当する名誉と誇りを担っている。街中の原っぱでは、ラグビーで遊ぶ小学生たちが、8対8の本気でスクラムを組んでいる。
現代に繋がる文明の歴史は、そのほとんどが北半球を中心に展開されてきた。人間最古の文明とされているのは、ほとんどが北半球に発生している。当然、現在でも世界共通の約束事とされているのは北半球の視点で作られたものが多い。自らを上と見なす視点が地理学上の地図で北が上という約束をつくり、太古の昔に北半球で日時計が作られたときの回転そのままに、現在でも時計は右回りになっている。
今回のラグビー・ワールドカップで、南半球最後の砦だったラグビーにおいても北半球に凱歌が上がった。次回のワールドカップに向けて南半球諸国の巻き返しを期待したいところだ。
やっぱりピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドよりもイアン・ソープを応援しちゃうんだよね。
このあいだの秋に行われたラグビー・ワールドカップで、イングランドが初優勝した。
ご存知のように、ラグビーは、イングランドの名門パブリックスクール、ラグビー校ののエリス少年が、フットボール中にいきなりボールを抱えて走り出したのが起源である。ラグビーの母国にとって、ワールドカップ(エリスカップ)を母国に持ち帰るのは悲願だった。実は、ラグビーのワールドカップにおいて、北半球の国が制したのはこれが初めてのことである。
20世紀は、経済、技術のみならず、スポーツの世界でも南北問題は厳然と存在していた。オリンピックでは北半球が圧倒的な強さを占め、サッカーのワールドカップにおいても、ベスト8以上に進出できるのは、ブラジル、アルゼンチンやアフリカの何カ国かを除き、ほとんどヨーロッパ勢で占められている。
そんなスポーツ界の趨勢に逆らうのがラグビーである。ラグビーの場合、圧倒的に南半球の方が強い。先のワールドカップまでは、優勝国はすべて南半球が独占していた。ベスト8までを見ても、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、トンガ、サモアなど、南半球の強さは際立っている。なぜ北半球が席捲するスポーツ界において、ラグビーは例外的に南半球が強いのだろう。
ラグビーは、力の差が如実に結果となって現れる。他のスポーツと比べて、番狂わせが起きにくい。また、短期的な作戦の如何によっていきなり強くなったり弱くなったりするものではない。強くなるには「ごまかし」は効かず、個々の能力を底上げする以外に方法はない。結局のところ、一人一人のタックル力と突破力、中央ラインの展開力で力のほとんどが決まってしまう。長い年月をかけて累々と築き上げてきた南半球の国々の伝統的な強さは、短期的なプランではなかなか崩せないのだろう。ニュージーランドは国技がラグビーである。代表チーム・オールブラックスのメンバーは、国内では日本の横綱に相当する名誉と誇りを担っている。街中の原っぱでは、ラグビーで遊ぶ小学生たちが、8対8の本気でスクラムを組んでいる。
現代に繋がる文明の歴史は、そのほとんどが北半球を中心に展開されてきた。人間最古の文明とされているのは、ほとんどが北半球に発生している。当然、現在でも世界共通の約束事とされているのは北半球の視点で作られたものが多い。自らを上と見なす視点が地理学上の地図で北が上という約束をつくり、太古の昔に北半球で日時計が作られたときの回転そのままに、現在でも時計は右回りになっている。
今回のラグビー・ワールドカップで、南半球最後の砦だったラグビーにおいても北半球に凱歌が上がった。次回のワールドカップに向けて南半球諸国の巻き返しを期待したいところだ。
やっぱりピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドよりもイアン・ソープを応援しちゃうんだよね。
な成績。
