たくろふのつぶやき

お出かけの時には保冷剤を持つのだ

2014年01月

さんすうをとくのだ

中学校入試でも解いてみましょうかね。


5つの異なる偶数があります。この5つの数の平均は61.6、最も大きいものを除いた4つの数の平均は60.5、最も小さいものを除いた4つの数の平均は63です。この5つの偶数の中で2番めに小さいものは( )です。
2014年度 灘中学校




えーと。


それぞれの偶数を、小さい順にa, b, c, d, eとする(a < b < c < d < e)

5つの平均が61.6だから、
a+b+c+d+e = 5 x 61.6 = 308  ・・・(1)

最も大きいものを除いた4つの平均が60.5だから、
a+b+c+d = 4 x 60.5 = 242  ・・・(2)

最も小さいものを除いた4つの平均が63だから、
b+c+d+e = 4 x 63 = 252  ・・・(3)

(1), (2)から、(a+b+c+d+e)-(a+b+c+d) = 308-242
よって、e = 66  ・・・(4)
(1), (3)から、(a+b+c+d+e)-(b+c+d+e) = 308-252
よって、a = 56  ・・・(5)

a, b, c, d, eはこの順で並ぶ偶数で、かつa=56, e=66だから、
{b, c, d}の可能性としては、{58, 60, 62, 64}の任意の3つ。
求めるべき数は、2番目に小さいものなので、bである。それよりも大きいc, dがあるため、bの値の可能性としては、58か60のいずれかしかない。

b=58 と仮定すると、(2)と(5)より、c+d=128
これは、cとdの可能な組み合わせ<60 , 62>, <60 , 64>, <62 , 64>のどれとも合わない。
よって、b=58ではない。

b=60 とすると、(2)と(5)より、c+d=126
これは、c=62, d=64のときに成り立つ。

よって、a, b, c, d, eはそれぞれ56, 60, 62, 64, 66となり、
求めるb (=2番目に小さいもの)は、60。



このくらいが一番頭の体操になっていいなぁ。

全国高校ラグビー大会決勝

あけましておめでとうございます。


昨年度、急激に更新頻度が落ちた「たくろふのつぶやき」ですが、それに比例して仕事のストレスが増大したような気がします。
思えば、比類なきストレスを被ってた大学院時代は、たくつぶの更新でストレスを発散していたような気がします。
そんなわけでワタクシの今年の目標は



Blogの更新をがんばる



いや、Blogってのは頑張って更新するものじゃないってのは承知してますけどね。



そんなこんなで2014年。今年の冬休みは特に遠出もせず家で嫁さんとのんびりしておりました。
年越しは嫁さんとダラダラと紅白歌合戦を観ていましたし、「ゆく年くる年」も観ましたし、お正月おせち番組を眺めたり、嫁さんと一緒にゲームやったり、箱根駅伝をTVで応援したり、そんななんてことない冬休みであります。

で、今日、なんか体がシャキッとしないので久しぶりにジムに行きましてね。
ランニングマシンで走りながら、モニターでTVをつけてみましたら、ちょうど高校ラグビー全国大会の決勝戦をやっていました。
東海大仰星(大阪第1)と桐蔭学園(神奈川)の決勝戦。名門同士の対決です。

結果は東海大仰星が1トライ差で勝ちましたけど、桐蔭学園との違いは個々の能力ではなかったと思います。むしろ、個々の力は桐蔭のほうが上だったんじゃないかな。前半に1トライずつ取りましたが、東海大仰星のトライがミスからのごっつぁんトライだったのに比べ、桐蔭のトライはじわじわラインを上げて防御を崩して取ったトライでした。
でも、なんというか、東海大仰星のほうが試合が上手かった。局面ごとに、やるべきことを区分けてやっているような気がしました。

たとえば密集からボールを出してポイントをつくるとき、桐蔭のほうは試合を通してずっとやり方が一緒なんですよ。時間帯や地域的に違う局面であっても、やっているプレーがすべて一緒でした。ハーフがボールを出す、FWが突っ込む、ポイントを作る、FWが集る、という一連の流れが、自陣深くでも敵陣間際でもまったく同じように繰り返される。モールにするのかラックにするのかの区別も曖昧で、そのふたつの使い分けが皆無でした。なんか「ボールを持ってる選手がなんとなく倒れてラックになっちゃう」感じ。

一方、東海大仰星のほうは、自陣深く、中央辺り、敵陣間際で、明らかにやっているプレーを分けていました。
自陣深くから蹴らずに廻すときは、なるべく密集戦にならないようにつないで走る。中央辺りではラックを多用して展開を速くする。敵陣深くまで切り込んだときはしっかりとモールを作ってぐいぐい押し込んでいく。
ラックは敵ディフェンスのFWを巻き込んで、BKの展開をワイドに拡げるためのものです。だからボールを速く出せなければ意味がありません。一方モールは、ボールを確保しながら陣地を稼ぐためのものです。ともに「ディフェンスラインの人数を減らす」という目的はありますが、「速攻展開なのか、確実にボールを確保していくのか」という局面を判断して使い分ける必要があります。

花園に出るレベルの高校であれば、意図的にモールとラックを使い分けるくらいのフィットネスは備わっているでしょう。しかし、それを使い分ける頭が備わっているかどうかは別問題です。
東海大仰星は明らかに、局面ごとに密集の作り方を区別していました。「モールが倒れてラックになっちゃう」のではなく、中央あたりの展開ではBKは最初からラックを狙って相手に捕まっていました。FWもそれをよく理解しており、「この陣地では最初からラック狙い」と効果的なオーバーを行なっていました。
また時間帯的にも、最初の10分、真ん中の10分、ラストの10分でプレーの種類を変えていました。もともとラグビーは40分ハーフなんですが、全国高校ラグビー大会では30分ハーフに設定されています。しかし高校生の体力では、30分でもきついでしょう。キックを使ってBKを走らせ、密集戦を減らしてFWの体力を温存させることも重要です。
桐蔭のキックは、押し込まれて陣地に余裕がなくなり、仕方なく蹴ったキックが多かったです。それに比べ、東海大仰星のキックは最初から意図と目的があって、計画的なゲームプランとしてキックを有効に使っていました。

個々の能力ということでいえば、「ハーフ団の差」ということになるんだと思います。試合をコントロールするのはスクラムハーフとスタンドオフなので、この二人のゲームコントロールに関して東海大仰星のほうが上だった、ということになるんだと思います。
しかし僕はこの決勝戦を観てて、桐蔭と東海大仰星の、それぞれの普段の練習の仕方が見えてくるような気がしました。

おそらく桐蔭は、ものすごい練習量でフィットネスを上げているんだと思います。個々の局面における密集戦の確実さは、むしろ東海大仰星よりも上でした。モールを作る、ラックを作る、倒れないでボールを味方側に向ける、ラックの後のダウンボール、など、密集での基礎技術は相当に高かったと思います。
きっと、普段からそういうコンタクトプレーの練習を繰り返しているのでしょう。モールを作る練習、ラックを作る練習、密集でボールを活かす練習、を猛烈に行なっているのだと思います。

しかし、「局面ごとにどうやってそれらのプレーを使い分けるか」という練習は、あまりやってなかったのかなと思います。状況ごとにプレーを使い分ける「柔軟性」と「判断力」が、あまり感じられませんでした。その結果、どんな陣地でもどんな時間帯でも、同じようなプレーを延々と続ける、というメリハリのないプレーになってしまったのだと思います。

一方、東海大仰星のほうは、選手ひとりひとりの戦術理解度がかなり高かったと思います。局面ごとにどういうプレーで繋いでいくのか、FWもBKも全員がその場で判断し、かつその理解をしっかり共有しているように見えました。
それがよく分かったのが、後方のキックディフェンスの布陣です。通常、敵陣深くでディフェンスに廻ったとき、キック処理のため両ウィングとフルバックの3人が下がります。しかし東海大仰星は、かなり敵陣深くでのディフェンスのときでも、オープン側のウィングが完全に上がってディフェンスラインに入り、後方はフルバックとブラインド側のウィングの2人でディフェンスをしていました。
おそらく、「桐蔭は最初から蹴ってこない」「桐蔭は試合の途中から戦術を変更できない」という判断だと思います。だから2次、3次攻撃で桐蔭が逃げのキックを蹴ったときだけ、待ち構えたようにピンポイントでウィングが下がっていました。

おそらく東海大仰星は、普段からこのような「局面によってプレーを使い分ける」という「大きい練習」を、頻繁に行なっているのだと思います。おそらく練習試合の使い方の差でしょう。練習試合を行なった後、単に勝った負けたで反省するのではなく、「この場面、この陣地では、どういうプレーを選択するべきか」という議論を、他のチームよりもしっかりやっているのだと思います。


僕も学生を指導してよく思うことですが、「知識、技能を身につける」ことと、「それを適切に使いこなす」ことは、別の資質なのではないかと感じます。そのふたつの間にそれほど差がない、調整力の高い学生さんもいますが、「覚えることは覚えるんだけど、なかなかそれを使いこなせない」という、いわばちょっとズレた学生さんもいます。「技能」というのはいわば道具のようなもので、それ自体の完成度だけでなく、いつどこでそれを使いこなすか、という「一段広い観点からの定着度」が必要になってくるのだと思います。

おそらく、モールやラックのような密集戦の精確さを上げることで、県大会での優勝まではいけるのだと思います。口で言うと簡単なようですが、密集戦でのコンタクトプレーって、そんなに簡単にはできるようにはなりません。激しい練習でその技術を上げることで、基本に忠実なプレーで相手を倒すというのは、高校ラグビーの王道なのだと思います。
しかし、全国大会になるとそれだけでは勝てない、ということでしょう。時間・空間を的確に把握し、相手や環境によって柔軟にプレーの種類を使い分ける「戦術の柔軟性」がなければ、全国制覇は難しいのではないか、という感じがしました。



スクラムとラインアウトは互角だったと思うんだけどな。
ペンギン命
ここでもつぶやき
バックナンバー長いよ。
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