たくろふのつぶやき

夏休みはそれを楽しみにしている間こそ至高。

2013年10月

『ほこxたて』捏造問題

hokotate



フジテレビ系列「ほこ×たて」の過剰演出(やらせ)が問題になってる。


「ほこ×たて」放送取りやめ フジテレビ、不適切演出で

フジテレビは24日、20日に放送したバラエティー番組「ほこ×たて」(日曜夜)のスペシャル番組で不適切な演出があったとして、27日以降のレギュラー放送を取りやめると発表した。

同局によると問題があったのは、無線操縦のボートなどを射撃する「絶対命中スナイパー軍団VS絶対逃げるラジコン軍団」のコーナー。実際には最初に対戦したボートがスナイパーに3連勝して対決は終了していたが、放送ではヘリコプター、車、ボートの順で対戦し「ラジコン軍団」が逆転勝利したように演出するなどしていた。同局は「信頼に応えられると判断するまで、当面放送は自粛する」としている。


実際に出演したラジコンの達人が、実際の収録とオンエアされた番組が違いすぎる、ということを告発したそうだ。

「あまりにも曲げられて作られていたため、編集責任者に対し「反則した相手が負けになるのであればまだ納得出来ますが、もしこの内容で放送された際には、事実を発表します」と忠告し、内容を偽って作らないよう要請していたのですが、非常に残念な事に偽造編集したものが放送されてしまったのです。」

「2011年10月17日に放送された鷹との対戦も大変不本意なものでした。「鷹がラジコンカーを追いかけて来ないので、鷹がラジコンカーに慣れるまで練習させた上で再戦して欲しい」、「鷹が逃げるので鷹が追いかけて来るよう、ゆっくり走らせて欲しい」、「本番の時にはカメラ写りが良くなるよう、カメラ側の敷地内を使って走らせて欲しい」などとスタッフから要求されました。これでは捕まって当然です。現実はスタッフの考えとは異なり、勝負をするところまでいかなかったのです。事実はラジコンカーの圧勝でした!」

「2012年10月21日に放送された猿との対戦の際には、猿がラジコンカーを怖がって逃げてしまうので、釣り糸を猿の首に巻き付けてラジコンカーで猿を引っ張り、猿が追いかけているように見せる細工をしての撮影でした。」
(ヨコモのホームページより広坂正美氏の談)


この件に関して、ネットやSNNではフジテレビ系列を叩く論調にあふれているが、僕の見る限り、そのほとんどは「制作会社の番組制作倫理」と、「フジテレビの放送倫理」を攻撃している。
なんか、叩くところが違う気がしてならない。少なくとも、制作会社やフジテレビの「倫理」、すなわち「道徳観」に訴えている人達は、事態の根源を真面目に考えず表面的な物言いに終止してはいないか。

たとえば、窃盗や性犯罪が多発している地域があるとして、犯罪防止をするために「地域住民ひとりひとりのモラルを上げよう」という対策が、功を奏するだろうか。
若年者や高年齢者が公共の場でモラルを逸脱した行いをしたり、万引きや痴漢などの犯罪行為をしたりするのは、すべて個人の「道徳観念」に帰着すれば済む話だろうか。

道徳や倫理に逸脱した振る舞いというのは、おおむねその根源に「構造的ストレス」がある、と僕は見ている。社会が安定しており、収入も安定し、地位も安定しているような人が多い場合、犯罪率というのはそれほど多くはあるまい。地域住民の平均収入や勤労形態が犯罪率に直結するのは自明だろう。生活に困ってする犯罪だけでなく、雇用形態の不安定や年金収入の不透明という「社会的ストレス」が犯罪の背景になることは、多いと思う。

むろん、そのような背景があるからといって犯罪が正当化されるわけではない。犯罪や不正が実行される要因は、究極的には個人のモラルに帰着する。だからといって、逆は真ではあるまい。「個人のモラル」を糾弾すれば再発防止になる、と考えるのは、あまりにも安直かつ楽天的な考え方ではないか。

僕が今回の「ほこ×たて」のやらせ問題を論じている意見を見る限り、ほとんどの意見が「これは捏造だ」「放送のモラルが分かっているのか」などと、ひたすら表面的な編集操作をあげつらっている。「なぜ制作会社はそのような過剰演出をするに至ったのか」を構造的に論じている意見は、ほとんどない。

おそらく制作会社の側は、自分達が行なっていることが過剰演出で、内部告発があればすぐこういう事態になる危険性を孕む行為であることは、十分に分かっていただろう。しかしそれでもなお、このようなことをせざるを得なかった事情があったのではないか。

すなわち、フジテレビからの過酷な圧力。「安い制作費で、高い視聴率を稼げ」というプレッシャーが、制作会社にこのような血迷った行為を行なわせたのではないか。
今回の「ほこ×たて」はフジテレビ本体が作成した番組ではなく、発注を受けた制作会社が作成している。しかし制作会社とテレビ局との関係は、完全に外部で独立した存在ではなるまい。なんらかの系列会社、子会社の形で、フジテレビが「格上」の立場として優位に発注をする関係だったのではないか。制作会社が事実上の支配下におかれた関係だとしたら、「番組制作の発注」において、制作会社は自分達のポリシーを貫けない。フジテレビの言いなりで、無理な要求でも飲まざるを得ない番組の作り方になってしまうのではないか。

おそらくフジテレビで番組を制作する最終決定権を持っている人達は、「制作費」と「視聴率」という両端しか見てはいまい。番組制作の現場や、スタッフや出演者の人間関係など、知ったこっちゃないだろう。スタッフと出演者が揉めようが、出演者のプライドや尊厳を踏みにじろうが、「安くて視聴率が高ければそれでいい、後は現場がなんとかしろ」という、実態を見ない雑な感覚で番組を上から見下ろしているのではないか。

フジテレビは過去にまったく同じ過ちを犯している。2007年1月7日放送の『発掘!あるある大事典2』で、「納豆が健康に良い」という結論ありきで、データや実験の捏造を行なった。外国人専門家のインタビューは話している英語と吹き替えの日本語が全く異なり、実験に関係なく印象を操作するための写真を多様した。

『発掘!あるある大事典2』の場合は、フジテレビ系列の関西テレビが担当し、やはり同じく制作会社に番組制作を発注している。今回の『ほこxたて』のケースと、構造がまったく同じだ。前回も、「番組の名前だけである程度の視聴率が稼げるようになり、それに比例して番組の作りが雑になり、ネタ切れに困った挙句の暴走」だった。同じことを2回繰り返していることになる。

つまりフジテレビは、いくら人が変わっても、根本的な「番組の扱い方」がなにひとつ変わっていない、ということだろう。コスト削減に血道を上げ、番組の質の保持は二の次。そのくせ視聴率が低くなると制作会社に圧力をかける。おそらくこうした「自動的に、誰かが安くいい番組をつくってくれるはず」という発想が、フジテレビには骨の随まで染み込んでいるのだろう。

『ほこxたて』は2011年1月にレギュラー番組となり、同年10月にはゴールデンタイムに昇格している。つまりもう3年にわたって番組を続けているわけで、ネタ切れになるのは仕方のないことだろう。日本がいくら産業立国とはいえ、そんなに毎週毎週真剣勝負を続けられるほど、世間受けのする対決など転がってはいまい。

だからフジテレビは、ネタが尽きたら、番組の質が落ちる前に、終了・打ち切りにする決断を下してもよかったはずだ。現場には、それを指摘する声もあったはずだと思う。
そのような「現場の声」を上層部が無視し、ひたすら「視聴率」にしがみつき、番組名のブランドによりかかって制作会社に負担を強いた結果が、今回の醜態につながったのだと思う。「人気番組にしがみついた挙句、引き際を誤り終末を汚す」という同じ過ちは、NHKも『プロジェクトX』で犯している。

テレビ局は、決して「面白い番組を作ろう」「良い番組を放送しよう」などとは思っていない。考えているのは「安い予算」と「高い視聴率」だけであり、「面白さ」はそのための手段でしかない。フジテレビのいままでの番組の作り方を見ると、今後もそういう構造的な体質が改善されるとは思えない。だからこれからも、『発掘!あるある大事典2』『ほこxたて』に続く、第三の捏造が出てくるに違いないと、僕は見ている。



どんなに個々人が放送倫理の厳守を誓ったって無駄無駄。

味の素

azinomoto





消費者が選ぶ広告の賞「第53回 消費者のためになった広告コンクール」経済産業大臣賞(最優秀賞)受賞



なるほど

自己撞着

老害の本質

大学の恩師に会社辞めたいって言った。
とりあえず5年がんばれという定番の説教をくらった。
これまでお前みたいな学生をたくさん見てきた。お前とは経験が違う。
そういわれてしまうと反論できない。
誰にも分からない未来の話をするとき、経験の寡多を問題にするのは卑怯だ。



そもそもこの人、なんで恩師にそんなこと言いに行ったんだろうか。



自分の決断に自信があるならさっさと辞めりゃいいのに
ペンギン命
ここでもつぶやき
バックナンバー長いよ。
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