若者に譲った席 茨城県(無職・66歳)
66歳の男性が、電車の中で若者から席を譲られたという投稿文「譲られた席」(21日)が掲載されたが、同い年の私は全く逆の経験をした。
今月16日の朝、以前勤めていた職場の退職者の旅行会に参加するため、JR神田駅から三鷹駅まで、中央線の下り快速電車に乗った時のことである。
途中の駅から、36歳になる私の息子と同い年ぐらいの男性が乗ってきて、私の座っていた席の前に立った。
背広姿なのでサラリーマンらしい。空いた席を探すように周囲を見渡したが、あいにく空席がなかったのであきらめ、カバンからペットボトルを取り出した。
彼は立ったままお茶を飲み、おにぎりをほおばった後、つり革にぶら下がるようにして眠り始めてしまった。
あまりにも疲れている様子を見て「座りますか」と声を掛けたところ、びっくりしたように一瞬目を見開き、いったんは断った。再度勧めると腰を下ろし、すぐに隣の席の人にもたれるようにして眠り始めた。
私は自宅から電車を乗り継ぎ、この時点で1時間余り座っていたので、席を譲ることにためらいはなかった。
日ごろから妻と「これからは元気な年寄りは、疲れている若者に席を譲らなければ」と話していたことが現実になり、若者を酷使する社会の将来に不安を感じた。
若年世代が好き好んでフリーターやってる風潮にしたがる老年世代が。