石井の発言にヒヤヒヤ…全柔連が取材止めた
北京五輪日本選手団の解団式が26日に都内で行われ、柔道男子100キロ超級金メダルの石井慧(さとし、21=国士舘大)ら349人が出席。金メダリストともなれば帰国後はテレビ出演が相次ぐものだが、石井は「自分では受けるつもりで予定を空けていたのに、ストップがかかってしまった。専門誌の取材しか入っていません」と寂しそうに明かした。
これまでも自由奔放な発言で周囲をヒヤヒヤさせてきた石井。生放送では何が起きるか分からないだけに、全柔連がストップをかけた形だ。この日も「ゆっくり休めましたか?」の問いに「ボクが休むのは死ぬ時です」と返答。プロ格闘家・小川直也が主宰する小川道場に金メダルを寄贈する意思を示したり、「(男子ハンマー投げの)室伏さんと握手したけど自分の方が強い」と不敵な笑みを浮かべるなど“石井ワールド”は全開。戦国武将・上杉謙信の生まれ変わりを自任する21歳は、どこまでもわが道を行く。
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石井「握手をして首相のすべてが分かった」
福田首相が北京五輪選手団を官邸に招き、感謝状と銀製の写真立ての記念品を贈呈した。あいさつでは「立派な成績を挙げてくれた。敬意を表したい」と称え「4年後はロンドンです。大きな成果を挙げられるように頑張ってください」と激励。柔道の石井は終了後、「握手をして首相のすべてが分かった。純粋さが伝わってきた。腹黒くないので人気が出ないのではないか」とユニークな分析を披露した。
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柔道・石井、師匠小川に「金」進呈
小川道場に“金看板”が鎮座する-。柔道男子無差別級金メダリストの石井慧(21)=国士舘大=が26日、格闘家の小川直也(40)の道場に金メダルを“進呈”することを明らかにした。師匠思いの弟子に小川も大感激で、神奈川県茅ケ崎市内に一昨年開設した道場で来月にもメダルの“引き渡し式”が行われる。
小川とは高校時代にけいこをつけてもらおうと押しかけたのが縁で、師弟のきずなを深めてきた。帰国後に握手を交わし「これからが大変だぞ」と祝福された。バルセロナで銀を獲得した小川も、アトランタではメダルなし。そんな師匠をおもんばかって金メダルを差し出した。新スタートは世界団体選手権(10月5日・東京武道館)が有力で「メダルはいらない。アマじゃない。プロですから」と、プロ宣言までやってのけた。
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石井が金 男子100キロ超級
▽石井慧 (優勝インタビュー)
優勝はみんなのおかげ。(初の五輪は畳が)滑らなかったです。
決勝が自分の柔道。(←相手に指導2つで優勢勝ち)
(出身大学の)国士舘の柔道は負けてはいけない。完ぺきに勝ちに行った。
五輪のプレッシャーは(大学の先輩で日本男子監督の)斉藤(仁)先生のプレッシャーに比べたら、への突っ張りみたいなもの。
全日本選手権覇者が負けることは日本が負けることだと耳にたこができるぐらい聞いていた。
今は遊びたい。いや練習したいです。