週末にちょっと天気がよくなったので、お花見に行ってきました。
アメリカでも桜は咲くんですよ。
州都のハートフォードという街に公園がありまして、そこにいい感じの桜が咲きます。そろそろ見頃かなぁと思っていったら、ちょうど満開でした。やっぱり春は桜ですね。
いいお天気の週末だったので、家族連れがいっぱいいらっしゃいました。アイスクリームやホットドックの屋台もいっぱい出てまして、のんびりとしております。
公園にあるメリーゴーランドにはお子様が殺到しておりまして、みなさん楽しんでいらっしゃいます。一回1ドルだって。
えー、お花見のあとはハートフォード市内にある、マーク・トウェインの生家と博物館に遊びにいきました。
僕の三大愛読書は「ホームズ」「アリス」「トム・ソーヤー」です。中学生のときから僕の英語の読解力は、これらの原書を読むことで培われております。
その中でもトム・ソーヤーとハックルベリー・フィンは、夏休みになるたびに何度も読み返す魂の書と言っても過言ではありません。裏山に秘密基地をつくり、好きな女の子をかばうため教師に殴られることも辞さず、洞窟探検に突っ込むのが、真の漢の生き様であります。野郎共は冒険心を忘れたら終わりなのであります。
日本では一般的に『トム・ソーヤー』のほうが知名度が高いが、アメリカ文学史では『ハックルベリー・フィン』のほうが評価が高い。トムには帰る家があり、彼自身が望んで冒険を求める物語であるのに対し、ハックはホームレスであり、のんびり暮したいと思っているにもかかわらず意に反してとんでもない冒険に巻き込まれてしまう。また、逃亡奴隷のジムとミシシッピ川を下る過程では、当時の人種差別観に基づく社会の歪みが容赦なく描かれている。いまでは禁止用語とされている黒人への蔑称「ニグロ」もそのまま使われ、本文中に215回も登場する。また全編に渡って登場人物の台詞は現地の方言で書かれている。
こうした側面を受けて、『ハックルベリー・フィンの冒険』は人権保護団体や各州立図書館によって何度も禁書指定を受けてきた。現在では、アメリカの人種差別の実態を指弾する教養書として評価を受けており、「アメリカ人が目を背けてはならない過去の事実」という捉え方をされている。
著者のマーク・トウェインは1874年から17年間、コネチカット州ハートフォードに居住している。『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』をはじめ、彼の有名な著作の大部分はこの期間に書かれた。おなじハートフォードの近所には『アンクル・トムの小屋』の著者であるハリエット・ビーチャー・ストウも居住していた。
その生家は大邸宅で、1927年にハートフォード市が買い取った。その後、博物館が併設され、現在では展示のみならず、トウェイン研究の拠点としての役割も担っている。博物館内には講堂もあり、授業やワークショップが開設可能な施設が整っている。
マーク・トウェイン・ハウスは日本とつながりが深いらしいですね。博物館では毎年夏に、全米の英語教員向けに、授業でマーク・トウェインの著作を扱うためのワークショップを開催してます。日本からも毎年、積極的に参加してるそうな。2006年には津田塾大学の教員志望の学生6人が参加しています。こうした縁か、マーク・トウェイン・ハウスの公式ホームページには日本語のページも作られています。
ハウス内は撮影禁止だったので撮れませんでしたが、いかにもアメリカの大邸宅という凄い家でした。食堂スゲー。書斎スゲー。ビリヤードルームスゲー。いったい何部屋あるんだ。
「世界でもっともすばらしい生活とは
イギリス人の給料をもらい
中国人の料理人を雇い
アメリカの家に住み
日本人の妻をもつことだ」
というジョークがありますが、なんか納得。アメリカの家ってのは一般的にデカいですね。特に東海岸は地震がないから耐震性にあまりお金をかけなくてもいいのかな。
そろそろ夏ですからね。また『トム・ソーヤー』を読み返そうかな。
夏になるとミシシッピー州やミズーリ州でトム・ソーヤーにまつわるお祭りがあるんですよね。一回行ってみたいなぁ。
あ、ちなみに「世界でもっとも悲惨な生活」とは
「中国人の給料をもらい
イギリス人の料理人を雇い
日本の家に住み
アメリカ人の妻をもつ」
ことなんだそうです。