たくろふのつぶやき

春は揚げ物。

2006年02月

トリノ閉幕

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590 クーベルタン男爵さん sage New! 2006/02/27(月)
「荒川静香と下僕ども」な閉会式ですね



女王降臨

新聞は無くなるか

These days the sales of printed daily newspapers are declining in many countries.
Do you think newspapers will disappear within the next 10 years?
Write a paragraph explaining your opinion. You must give at least one appropriate reason to support it.

最近、多くの国で紙に印刷された新聞の売り上げが減少しています。
新聞はこの先10年で消滅すると思いますか?
あなたの意見を一段落で書きなさい。あなたの意見を裏付ける明確な理由を少なくともひとつ入れること。

(2006年 早稲田大学(法) 英語 問(VI) )



(Answer)
I never think printed newspapers disappear within the next 10 years. They have particular substantial advantages over internet, radio, or TV programs. First of all, internet cannot wrap my lunch box. Next, newspapers are useful to put into my shoes to dry inside when they get soaked in heavy rain. The most important reason, however, comes from my way of spending a weekend: money-wise. A newsstand in my neck of the woods gives me a cup of coffee for a discount price when I buy a newspaper on Sunday morning. If there were not newspapers, such a discount would not be available anymore.

<こたえ>
「10年で紙の新聞がなくなるなど断じてない。新聞は、インターネット、ラジオ、テレビなどを上回る実質的な利点がある。第一、インターネットでは弁当箱を包めない。さらに、新聞紙は激しい雨の日に靴がずぶ濡れになったとき、丸めて靴のなかに突っ込み水分を吸収することができる。しかし最も重要な理由は私の週末の過ごし方に因る。経済的な利点があるのだ。私の近所にあるニューススタンドは新聞の日曜版を買うとコーヒーを割引してくれる。もし新聞がなくなると、コーヒーの割引がなくなってしまうではないか。」


こーゆー問題を見るたびに思うんですが、これは英語の試験であって、一般常識とか論理性とかを問う試験ではないわけですよね。だから、このお題が討論の場で出されたような場合とは全く評価の尺度が違うと思うのです。内容がどうであろうと、英語として訳が分かればそれでいいのだと思うのですが。



入試本番で誰かそーゆーチャレンジやってみれ

イヤホン

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amadana :: イヤホン



どうやって使うかよりも、一番下にある「こんなふうにはお使いになれません」のほうが重要であるわけです。



ありゃ、ダメなのか

サクラサクカ?

コンピューターの画面に、記号○と×のいずれかを表示させる操作をくり返し行う。このとき、各操作で、直前の記号と同じ記号を続けて表示する確率は、それまでの経過に関係なく、pであるとする。
最初に、コンピューターの画面に記号×が表示された。操作を繰り返し行い、記号×が最初のものも含めて3個出るよりも前に、記号○がn個出る確率をPnとする。ただし、記号○がn個でた段階で操作は終了する。

(1) P2をpで表せ。
(2) P3をpで表せ。
(3) n≥4のとき、Pnをpとnで表せ。

(2006年 東京大学 数学(文系・理系)第2問)



時代は変わったんだなぁ。


東大の問題にしては親切だ。
(1)、(2)の誘導問題は東大くらいの大学では余計だったんじゃないか。


<こたえ>

(1) 題意を満たすのは、×が3個、○が2個でる場合で、
×○○、××○○、×○×○、 
の3通り。それぞれになる確率は
(1-p)p、p(1-p)p、(1-p)3
よって求める確率P2は、これら3つを足したもの。
P2=(1-p)p + p2(1-p) + (1-p)3
= (1-p)(1-p+2p2)  ・・・(答)


(2) 題意を満たすのは、×が3個、○が3個でる場合。
×○○○, ××○○○, ×○×○○, ×○○×○
の4通り。それぞれの確率は、
(1-p)p2, p(1-p)p2, (1-p)3p, (1-p)p(1-p)2
よって求める確率は、この4つの確率を足せばいい。
P3= (1-p)p2 + p(1-p)p2 + (1-p)3p + (1-p)p(1-p)
= p(1-p)(2-3p+3p2 )  ・・・(答)


(3) 最初に出たのが×なんだから、題意を満たす状態を考えるには、「×の個数」「2個めの×の位置」を軸に場合分けをすればいい。

(i)×が最初の1個しか出ない場合
記号列は、×○○○・・・○となり、○ばっかりn個並ぶ。
この確率は (1-p)pn-1

(ii)×が2個出て、最初にふたつ×が連続する場合
記号列は、××○○○・・・○となる。
このとき、「前と違う記号が出るパターン」は3回目のただ1つしかない。
よってこのときの確率は
(1-p)pn

(iii)×が2個でて、ふたつの×が離れている場合
このとき、記号列は×○○・・・○×○・・・○となる。
このとき、「前と違う記号が出るパターン」は、「2回目」「ふたつめの×」「ふたつめの×の直後」の3つある。
「ふたつめの×がどこに出るか」に関して(n-1)通りのパターンがあるから、このときの確率は
(n-1)(1-p)3pn-2

よって、求める総和の確率Pnは以下の通り。
Pn = (1-p)pn-1 + (1-p)pn + (n-1)(1-p)3pn-2
= pn-2(1-p){n-1-(2n-3)p+np2}  ・・・(答)




あんまり美しい答えじゃないな。


最後の因数分解がちょっとテクニカルなところを除けば、まぁ真っ当な問題。
「ちゃんと学校で勉強してましたか」という、フツーの数学能力を問う問題。
『ドラゴン桜』で気合を注入して猛勉してた手合にはサービス問題に近い。

東京大学くらいのレベルの大学は、定理や公式をやたらめったら暗記している秀才が裏技一発で解けるような陳腐な問題は出さない。「こつこつと実験をくり返し、法則性を見いだし、それを一般化して考える」という、数学が最も培うべき能力を正面から問うてくる。この問題も、「×の個数とその位置」による場合分けに気づくのは、「自分で実際にやってみる」という姿勢が定着していれば造作ない。それに気づけば、あとは一直線に近い。東大であれば(1), (2)の導入なしで、いきなり一般解を求める(3)を出してもいいと思うが、ま、そこは東大の情けだろう。



これからヒマつぶしには事欠かさない季節になりますよ

トリノオリンピック総括

トリノ五輪 雪と氷が描いた明暗
(2006年2月27日 朝日新聞社説)


 山にも街にも闇が降りた。20回目の冬季五輪がトリノで閉幕を迎えた。選手たちが競い合った7競技84種目のどれにもドラマがあり、それぞれが鮮烈な印象を残した。

 結果から見れば、優勝候補が勝てなかった大会、といえるかもしれない。アルペンスキーでは、昨季のW杯総合王者が無冠で終わった。アルペン最終日の男子回転では、今季開幕からW杯5連勝のイタリア選手が1回目でコースから外れて棄権、地元の大きなため息を誘った。

 原因は様々だろう。体調のピークを合わせる難しさ。注目の大きさとその重圧。それが4年に一度しかない五輪の面白さでもある。しかし、この波乱の連続を番狂わせとは呼びたくない。

 スキーのジャンプで、2季続けて君臨してきた年間王者をラージヒルで破ったのは19歳の新鋭だった。バイアスロンの男子では、前回4種目の優勝をさらった強豪を抑え、3冠を手にした新しい王者が生まれた。

 スポーツは、強い者が勝つとは限らない。勝った者が強いのだ。

 もう一つ記憶に残る場面がある。スピードスケート男子1000メートルでシャニー・デービス選手が見せた圧倒的な速さだ。冬季五輪の個人種目で黒人選手の金メダルは初めてだった。

 今大会の参加国・地域は80の大台に乗り、雪や氷には縁遠いアフリカや中南米の選手も増えた。デービス選手は米国人だが、新しい冬の仲間にも大きな刺激になったろう。

 こうした競技の華々しさの裏側で、ドーピング(禁止薬物使用)問題の闇の深さも見せつけられた。

 渦中にいるのはオーストリアのスキー距離・バイアスロンのチームだ。4年前のソルトレーク五輪で、チームのドーピングに関与したとして、責任者のコーチが五輪2大会の追放処分を受けた。

 ところが、チームは再びこのコーチと契約し、選手村の外に設けた宿舎に出入りさせていた。そこからドーピング用とみられる注射器などが見つかった。

 宿舎にいた選手の尿検査では薬物は出なかったが、選手のうち2人が無断で帰国し、ドーピングをほのめかした。チームぐるみの可能性が強く、冬季競技の大国として、その影響と責任は重い。

 事件がさらに衝撃的なのは、イタリアの捜査当局が積極的に疑惑を追及していることだ。イタリアでは自転車やサッカーの選手のドーピングが相次ぎ、独自の反ドーピング法がつくられた。そこには禁固刑もある。五輪での違反者が起訴される可能性は十分ある。

 日本もひとごとではすまない。昨年10月、ユネスコで反ドーピングの国際条約が採択された。各国とも法整備を含めた対応を迫られているのだ。

 五輪を開催するには厳しいドーピング対策が条件になっている。2016年の五輪の招致へ動きだした日本には、とりわけ緊急の課題だ。



日本人のメダル数云々にとらわれずトリノオリンピック全体を包括する所見は珍しかったので全文掲載。



確かに勝ったものが強い。
ペンギン命

takutsubu

ここでもつぶやき
バックナンバー長いよ。
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