「風評被害に負けず走りたい」スポーツジャーナリスト・増田明美
(2014年5月27日 産経ニュース)

福島では毎年11月に東日本女子駅伝が行われる。私は震災後も変わらず、秋になると、この駅伝に出向き、福島県内の中高生を取材しているが、選手や関係者から鼻血のことなど聞いたことがない。  

郡山市や福島市の小中学校でもときどき、子供たちと一緒に校庭で走る。どの学校にも放射線量を測るモニタリングポストが設置されているが、昨年10月に郡山の学校を訪れたときの数値は毎時0・136マイクロシーベルトで、パリのシャンゼリゼ通りと同じぐらいだった。ローマの市内では0・3~0・4マイクロシーベルトと聞く。

なのにいまだに、「福島では子供たちが校庭で遊べずに運動不足でいる」などの言葉が躍っている。福島のテレビ局の友人が怒っていた。「運動会の映像を送ったら、東京のニュース担当が『マスクして競技している映像はないか』と言ってきた」と。  

不安をあおる一部のメディアの責任も大きい。自分の目で確かめてほしい。怖いと思ったら噂などをうのみにするのではなく、ちゃんと確かめてほしい。怖がるにしても「正しく怖がる」ことが大切だ。




事実を報道せず、作りたいストーリーに合わせて事実を捏造する。