海外インターンから帰国した学生さんたちが、これからの大学生活を思い悩んでいるようでして。


海外インターンというのは、春休みの2ヶ月間、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏の国の小中学校に派遣され、現地の学校で日本語や日本文化を教えてくる制度です。
奨学金が出ることもあって、学生に人気のあるプログラムです。もちろん倍率も高く、かなりの競争を勝ち抜いて、ようやくインターンに選抜されます。

インターンに派遣されるのは2月はじめ。大学の期末試験が終わるとすぐに出発です。
2, 3月の二ヶ月間インターンに従事し、帰国するのは4月2週目。もう大学では授業が始まっています。
つまり、インターンの学生はまったく春休みにのんびりする時間がないまま、新学年がはじまります。

海外インターンに出発する前は、学生さんたちも意識が高揚し興奮してますので、人生に迷い無しです。
しかし帰国して、すでに新学年の授業が始まっており、さてこれから卒業後の進路に向けて何をすればいいのだろう、と考えると、ふと虚脱状態に陥ってしまうようです。
憑き物が落ちてしまうようなものでしょう。大きな目標を達成した後によく起こる「祭のあと症候群」です。

これじゃいかん、と学生さんたちも自分の将来の進路について思いを巡らせているようです。
つらつらと考えるうちに、特定の資格取得、試験合格を目指すようになります。
その勉強のしかたについて、学生さんから相談を受けることが多くなりました。

僕はこういうとき、同じ目標をもつ学生同士でグループを作らせ、定期的な勉強会を開かせます。
勉強というのは、ひとりでやるとしんどいものです。同じ目標をもつ仲間同士で、競い合い、助け合い、刺激を与え合って勉強する環境をつくると、気合が長持ちします。
僕も学生時代、大学院を受験しようと決めたとき、研究室の教授に「勉強会を作れ」と言われて、仲間同士で勉強に励んだものです。

大学3, 4年生ともなれば、大学側が用意してくれる授業に出て受け身で勉強する段階は、終わりでしょう。自分に何が必要なのかを考え、自分で授業を作るくらいの姿勢が必要だと思います。
だから僕は、学生さんが本気で勉強したいのであれば、それに対する援助は惜しまないつもりでいます。それが大学教師の仕事だと思っています。

僕は、研究室のテーブルの上に物を置きません。いつもフラットに空けています。
学生さんが「勉強したい」と言い出したとき、僕にはそのすべてを指導する余力はありませんが、勉強をする環境をつくってあげることはできます。
学生さんがみんなで勉強したいと思ったときに、いつでも研究室で勉強会ができるように、僕の研究室はあまり物を置かずに、勉強しやすい環境にしてあります。勉強するために研究室を使いたいんであれば、いくらでも使いなさい。

学生さんたちが、勉強会を開くために必要なものをいろいろと話し合っています。
僕も学生の頃を思い出しますなぁ。みんなで勉強するの、結構楽しいんですよね。



「先生、研究室に炊飯器を置いといていいですか?」




ちょっと待て。なぜそうなる。



何をするつもりだお前ら