大学の公務分掌で、学生相談室の運営委員会なるものに入ってまして。


大学の医務室のとなりには、学生の心のケアをするために学生相談室というものがあります。
学業や進路の原因で鬱になった学生に、相談員が対応する施設です。

むかし僕が学生だった頃に比べると、学生の精神的な問題というのはすごく増えているんですね。
ここ数年の相談室の相談件数を見ると、みるみる増えてるんです。
大学内に、そういう相談室が設けられるのも当然といえば当然なんでしょう。
週に数回、専門のカウンセラーが来校して学生に応対します。

しかし、カウンセラーが勤務していない時間帯もありますので、そういう時間帯には運営委員の教員が交代で詰めています。
まぁ、事務員さんはいますので、基本的には研究室待機です。カウンセラーさんがいないときに学生が相談に訪れたら、当番時間の教員の研究室に電話が入ります。
まぁ、僕もその仕事をしろ、というお達しなんですが



いいの、俺で?



なにせこちとら生まれてこのかた一度も鬱になったことのないノーテンキ者ですよ。
生粋の体育会系なので、生活姿勢の基本は「気合」ですよ。
「悩むなら飲め」みたいなアドバイスしかできそうもないんですが、いいんでしょうかこんなんで。

鬱病は対処の仕方が難しいので、大学教員はその対処法を一応教わります。
鬱の学生に「がんばってね」って言っちゃいけないんですよね。「ああ、今オレはがんばっていないのか」と受け取られて、余計落ち込ませてしまうのだそうです。
カウンセラーの先生曰く、「問題を頭で解決しようとしないで、現状を聞いてあげて、共感してあげてください」だそうです。助言が正論であればあるほど、鬱病患者を追いつめるのだとか。
ふーん、じゃあ基本的には頷き魔でいいのか。

で、最初の委員会で待機当番の時間の割り振りを行いまして。
お昼の時間帯、2, 3, 4限あたりは、基本的にみなさん授業が入っています。
だから夕方以降か早朝しか待機できる時間がないわけです。

大学の先生なんてものは、ふつう授業の直前になってノコノコ出勤します。たとえば授業が午後からしか入っていなければ、朝には出勤しません。定時出勤の仕事ではないので、授業が始まる前に出勤しさえすればいいわけです。だから、「授業も入っていないのに朝イチで出勤する」などという教員は、まぁ基本的には、いないわけです。

ちなみに僕は、授業が入っていようがいまいが、朝は8時前には出勤しています。



だって寝坊すると嫁さんが朝ごはんつくってくれないんだもん。<<共働き  



そんなこんなで、僕は朝の1限には研究室で仕事をしてることが多いわけです。
なので、学生相談室の待機時間には、朝1限の時間を希望しておきました。


「たくろふ先生、学生相談室の待機時間ですが、毎週月曜日の朝9時から11時までをお願いします」





月曜の朝9時に大学に来る学生は、絶対に鬱ではないと思うのですが。





なにそのやる気のある学生しか来れない時間帯。