z会



iPhoneのアプリで、「Z会の日本史」なる問題集をダウンロードしまして。


嫁がクイズ番組が好きでして、よく一緒に見ます。
最近は「プレッシャーSTUDY Qさま」がお気に入りです。

嫁はもともと私立文系なこともありまして、国語、英語、日本史が得意です。
一方の僕は、理系かつ世界史選択だったので、日本史の問題では嫁さんに勝てません。

じゃあ、日本史を勉強しよう、ということで、アプリをダウンロードしてみました。
何事も形から入るんです。iPhoneをいじるのが楽しいんで、勉強をそれにかぶせればいいんです。

600円で購入できます。結構よくできたアプリで、大学入試問題から採った1問1答式の問題集です。
いくつかの問題ごとに、要点をまとめたおさらいページを参照できます。これがよくできたノートになっているので、楽しく勉強できます。
そんなこんなで、夜、寝る前に、ふとんの中で嫁さんと一緒にこの問題集で遊んでたんですが。


このアプリで、はじめて「紫衣事件」というのを知りました。
江戸時代、3代家光の頃の事件です。


紫衣というのは、いわば高僧の証ともいれる名誉の衣で、天皇から賜る。
僧侶にとっては権威の象徴であり、朝廷にとっては収入源ともなっていた。

江戸幕府は幕藩体制の強化を計っていた。当然、朝廷は邪魔になる。
そこで朝廷を締め付けるため、幕府は1615年に禁中並公家諸法度を制定した。
この法度の中で、「朝廷はやたらと紫衣を授けてはいかん」と規定されている。

ところが後水尾天皇はこれを無視し、幕府に諮らずに十数人の僧侶に紫衣を与えた。これに3代家光は激怒し、法度違反として勅許状の無効を宣言し、紫衣を没収した。これに抗議した大徳寺住職・沢庵宗彭(沢庵漬けの祖とされている)は流罪に処されている。
この事件をきっかけに後水尾天皇は幕府との関係に嫌気がさし、二女の興子内親王に譲位した。これがのちの明正天皇となり、延べ9人目(うち斉明天皇と称徳天皇は重祚)の女帝となっている。

260年に及ぶ江戸時代の異様なところは、朝廷の影が一切感じられないことだ。おそらく、日本史上で最も朝廷の影響力が少なかった時代ではあるまいか。江戸時代の天皇など知らない人がほとんどだろう。
その原因となったのが、どうやらこの紫衣事件らしい。幕府と朝廷の力関係が大きく傾き、「幕府のほうが上」という世情が決定的となった。これ以後、朝廷、なかんずく天皇ですら、幕府の意向に影響されることになる。

考えてみれば、これはおかしな話だ。そもそも征夷大将軍というのは朝廷の官職のひとつにすぎない。その官職が、天皇よりも上に立つというのは、本末転倒だろう。
歴史の中には、たまにこういうことが起こるらしい。


「江戸時代の幕府と朝廷の関係を決定付けた」という意味で、わりと重要度の高い事件だと思う。しかし、僕はいままでこの事件のことを知らなかった。
高校時代、日本史の授業をあまりサボってたつもりはないのだが、こういう常識の範疇に属してもおかしくない知識が抜け落ちてることもあるのだろう。怖いものだ。



ふーん、こんなの知らなかったなぁ

「あら、日本史選択だったら知ってて当然よ」

じゃあ高校時代に習ってるはずだな。おかしいなぁ。

「まぁ、そういうもんじゃない?」

じゃあ、この後水尾天皇ってのは幕府にキレて辞めたの?

「そういうことになるわね」

でそのあとが、娘の・・・ええと・・・

「明正天皇。」

女性天皇なんだよね。じゃあ女性が天皇になっても問題ないんじゃん。

「?」

ほら、いまの皇太子に男の子がいないから、皇室典範がどうのこうのって騒いでたじゃん。

「ああ。」

この明正天皇のあとは女性天皇はいないの?

「んー、あとひとりいたんじゃないかな。」

ふーん。明治時代に女性天皇はいたの


「・・・はい?」



10秒くらい経ってから気付きました。



いいの。世界史選択だからしょうがないの。