「アウェーの心意気」(2010年10月22日 中國新聞「天風録」)


プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は、中日対巨人のセ・リーグファイナルステージがたけなわだ。「この舞台にカープがいれば」。赤ヘル党に共通する、ぼやきにも似た思いだろう

▲カープの低迷を憂えるのは地元ファンにとどまらない。先日の東京新聞にこんな投稿が載っていた。「3―5位で3位決定戦をして、勝者にCS出場権を」。筆者は都内の大学生。幼いころからのカープ好きという

▲たとえBクラスでも日本一を狙えるルールをつくる。そうすれば球界も盛り上がるのではないかと。大胆すぎる提言だけに、上位球団がおいそれと賛成はするまい。とはいえ切ないほどの「カープ愛」に心を打たれた

▲東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアム。どの球場に出掛けても、カープファンの声援は時にホーム側をしのぐ。地方に根を張ってきた雑草のイメージが、地元以外にもひいきを育てたのだろう。敵地で真っ赤に染まった左翼席は壮観だ

▲地元といえばサッカーJ1のサンフレッチェ広島。11月3日、ヤマザキナビスコ杯決勝でジュビロ磐田と雌雄を決する。舞台は東京・国立競技場。「わしらが付いとる」。サポーターもアウェーの心意気を見せるはずだ。紫のスタンドに陣取り、見果てぬ赤い夢も温めたい。




じゃあいっそのことレギュラーシーズン全部廃止しろよ