ポルトガル


グループG
ポルトガル 7-0 北朝鮮


北朝鮮は前半を0-1で凌いだところまでは、集中力があった。後半の大量6失点は、技術や地力の差というよりも、単に集中力が切れたからだと思う。ほとんどの失点が、ポルトガルに崩されたというよりは、北朝鮮DFやGKのミスによるものだった。この程度の集中力ではワールドカップはとうてい勝ち抜けまい。
一方のポルトガルは緒戦をドローで落とし、是が非でも勝ち点3がほしい状況。そのプレッシャーをよく攻撃陣が撥ね除けた。決まったパターンからだけでなく、様々なバリエーションで点が取れる。この試合でポルトガルは遅まきながら流れに乗れるだろう。



チリ


グループH
チリ 1-0 スイス

グループリーグの他の試合と同様、互角だった勝負に水を差したのは反則だった。スイスはチリの攻撃に勢いに押されて、後半になって反則が増えた。それで守備のリズムを崩し、後半30分にマルク・ゴンザレスに決定機を決められてしまう。その直後にベーラミがレッドカードで一発退場。この時点でスイスは完全に勝負の流れを失った。双方、緒戦で貴重な勝ち点3を得て勢いにのって臨んだ試合だっただけに、チリの一方的な試合になったのは残念な気がする。



スペイン


グループH
スペイン 2-0 ホンジュラス

スペインにとって、痛い初戦を落とした次の試合がホンジュラスだったのはラッキーだっただろう。ホンジュラスはまだチームとして熟成しておらず、緒戦も何がしたいのか分からないようなちぐはぐな攻撃を繰り返していた。このくらいのチームが相手だったら、スペインがリズムと自信を取り戻すのに適役だっただろう。試合は圧倒的にスペインが支配し、ホンジュラスは「かませ犬」以上のサッカーができなかった。緒戦を落として動揺するスペインの隙をつくような方法も、あったと思う。しかしこの試合でホンジュラスは何の策もない守備的な配置をとった。引き分け狙いでも勝ち狙いでもない、よく分からないチームだった。
ちなみにこのゲームは日本の西村主審が吹いた。あまり存在感を示すことなく、自然にゲームをコントロールしていて、見やすい試合だった。



北朝鮮、やる気あるのか