冷えてきましたね。


ここ数週間で急激に冷えてきまして、ようやく冬も本気を出し始めてきたところでしょうか。
いやまだかな。「どっこいしょ」くらいの感じかな。
明け方は冷え込むけどまだお昼はあったかくなるし
中にちゃんと着込めばまだコートいらないし

ところで冬の到来は寒さばかりではありませんで。
空気が乾燥してきましたね。
僕は肌は強い方なんですが、それでも手ががさがさになります。
特に授業するときチョークを使って板書するので、授業の跡には保湿クリームが欠かせません。

ところで教壇に立っているみなさん、冬はチョークの粉はどう対処してらっしゃるのでしょうか。
僕は字を書くとき全般に、すごく筆圧が強いらしいのです。
冬で乾燥しているときなんて、チョークがバキバキ折れます。
するとですね、当然、チョークの破片や粉が飛び散ります。
すると授業が終わった後、服がチョークの跡だらけでえらい汚れてるんですよ。

僕は夏の間はTシャツやポロシャツか何か着てますので汚れてもどうってことはないんですが、冬になって寒くなると着るものにちょっとお洒落の幅が出てきます。
まぁ、嫁が選んでくれるんですが。
そんなわけで、この季節になると、ちょっと服の汚れが気になります。

対処のひとつとしては、白衣を着ることが考えられます。
もともと薬品を使ったりコンピューターを使ったりする分野では白衣を着ることが多いです。薬品の漏れがすぐ分かったり、服の繊維が精密機械に入り込むことを防いだりするためです。
しかし「汚れ防止」という理由で白衣を着る、っていうのもなぁ。なんか違うかなぁ。
むしろ作業着とか作務衣とか寅壱のほうがいいのかなぁ。
嫁には即断で却下されましたが。

というわけでもないんですが、最近は授業であまり板書をしません。
授業に手抜きをしているわけではなく、むしろ学生に提供する情報量としては多くなった傾向があります。
最近はプロジェクターを使って授業をしてるんです。

もともと僕は授業には必ずハンドアウトを作ります。
LaTexで作っているので、プリアンプルをちょっと変えるだけで、ハンドアウトがそのまま発表用のスライドに変換できます。
別に二度手間になるわけではないので、むしろそっちのほうが楽かなぁ、と思って最近はプロジェクターを使うことにしました。学生もそっちのほうが見やすいらしいし。
僕が教えている大学では無駄に装備が充実しているので、全教室にプロジェクターとスクリーンが標準装備されています。


学生に発表させる授業で最近よくあるトラブルなんですが。
学生のほとんどはマイクロソフトのPowerpointを使って発表をします。そのとき、学生が家で使ってる自分用のパソコンと、大学に装備してあるマシンの間で、Powerpointのバージョンが合わないようなんです。
家で作ってきた発表用のPowerpointのファイルが開けずに狼狽える学生さんが続出です。

どうやら、学生さんが持ってるパソコンは新しくWindows Vistaが搭載で、大学のマシンはWindows XPらしいんです。
それぞれでMicrosoft Officeのバージョンが違うんらしいんですね。
対処の方法はちゃんとあって、保存するときに拡張子をXP対応のファイル形式にしておけば問題ないらしいんですが、まぁ、特に女の子などはそんなこと言われても何のことだか分かりませんわな。

個人的には機種依存のソフトウェアなんて使うからそんなことになるんだバカもんという感じです。僕はPowerpointは使いません。すっげぇ使いにくいもん。重いから思う通りに動いてくれないし。
バージョンが進むにつれて使いにくさが倍加している観があります。


てなわけで、最近ではちゃんと襟付きのジャケットを着て、プロジェクターを操作しながら授業をしています。
プロジェクターの切り替えは手のひらに収まるくらいの小さなリモコンでやってますので、学生には手ぶらで授業をやっているように見えます。
大学生ってのは授業のどこを見ているのか、そうやってサクサクと授業をしていると何となくスマートに見えるらしいんですね。


「先生、プロジェクターを使う授業うまいですねー」

そうかなぁ。そりゃどうも。

「なんか、プロジェクターの使い方がうまいとすごくカッコ良く見えますよねー。私もうまくなりたいなー」

まぁ、何度もやってればそのうち上手くなるよ

「やっぱあれですか、先生はそういう発表のしかたはアメリカの大学で習ってきたんですか?」



まさかアメリカの大学院にいた頃は学科にプロジェクターの機械さえなく紙と鉛筆だけで授業を受けていたとは非常に言いにくく。



学部生用の教室のほうは設備が凄かったんですが