日本ハム日本一 パ・リーグV4の意味大
(2006年10月28日 産経新聞社説)
日ハム優勝 北からの新しい風
(2006年10月28日 朝日新聞社説)
北海道日本ハム プロ野球も「地方の時代」に
(2006年10月28日 毎日新聞社説)




なぜか読売新聞だけ社説を載せてませんが



パ・リーグはこれで日本シリーズ4連覇となる。うち3つが福岡ソフトバンク、千葉ロッテ、北海道日本ハムと地域名を冠に頂く球団だ。それぞれ大阪、川崎、東京での球団経営に行き詰まり新天地に活路を求め、球場に足を運んでもらうために各種特典を設け、地域の祭りに参加し、地を這うような努力で浸透していった

地域への浸透をはかるソフトバンクやロッテは一方で、球団改革にも着手していた。そのひとつがFAなどに左右されない自前の選手養成である。後発の日本ハムは先行球団を手本に、V9巨人の名外野手で元日本ハム監督、高田繁氏をゼネラルマネジャー(GM)に登用し、新戦力発掘、育成のための情報一元化システムを確立して日本一につなげた。
(毎日社説)


ヒルマン監督の存在も大きい。まだ43歳だが、プロの監督歴は16年になる。米マイナーリーグでの12年間は、専門誌から有望な指導者として度々表彰された。移転を前に、チーム再生の目玉としてくどいたのが日本ハムだった。

 マイナーリーグはスタッフが少ないから、打撃投手からファンサービスまであらゆることを監督がこなす。その中で実績を残した指導者が大リーグの監督へと階段を上っていく。指導者を育てる仕組みを持たず、現役時代の知名度を優先させがちな日本との大きな違いだ

 外国人監督を支えたフロントの整備も見逃せない。親会社の出向組が幅を利かせがちな球界で、現場のユニホーム組と背広組の責任を明確にして分担を進めた成果でもある。
(朝日社説)


日本ハムは04年から北海道に本拠地を移し、球団名に「北海道」をつけて地域に密着した球団作りに着手した。入場時間に応じた割引チケットの販売、選手たちの学校訪問や野球教室など、東京ではできなかったさまざまなアイデアを実行に移していった。地道なファンの掘り起こしは「新天地」だからこそできたことでもあったのだろう。
(毎日社説)


凄いですよね。あの日ハムが優勝まで這い上がったんですから。
「地元密着」は21世紀ビジネスの最重要キーワードですね。
既存の人気や既得権にあぐらをかいてる殿様商売のままでは、人気、実力ともに落ちる一方なのでしょう。



プロ野球人気の陰りを指摘する人がいる。巨人中心の視点に立てば、確かに今季の平均視聴率は9・6%、1けたに落ち込む危機的状況だ。来季の放映権料交渉に影響は必至といえる。

 しかし、目を地方に転じてみると、札幌、千葉、福岡、そして東北楽天の仙台と球場には「地元意識」に支えられた熱気がいっぱいだ。日本ハム日本一によるパ・リーグV4は、野球人気の広がりを表すとともに、プロ野球再生に何が必要かを示している
(産経社説)


振り返れば、昨年の日本一も千葉へ移り、バレンタイン監督が率いたロッテだった。巨人中心の一極集中から、多様で地域に根ざしたプロ球界へ。近代化と変化を求める風が、ようやく球界の内側からも吹き始めたように見える
(朝日新聞)


プロ野球はいま、巨人中心の「中央集権」から「地方の時代」に移りつつある。プロ野球だけではない。高校野球では駒大苫小牧が一昨年、昨年と全国制覇し、今年の都市対抗野球は秋田県にかほ市(TDK)が初優勝した。

 プロ野球の球団がオーナーの所有物だった時代はとっくに終わった。「ファンあってのプロ野球」に向け、12球団はさらなる改革を競い合ってもらいたいものだ。




集中砲火



読売新聞はぜひともこれらの論旨を受けて立つような社説を載せてもらいたい。
きっとあれかな、今年の巨人は「たかが選手」を買い集めるのに失敗したのかな。



テレビで放映してなかったら球場に見に行けばいいのだ