いまの日本、こんなのばっかり。


ウソ認め実名公表 千葉市教委
(2006年7月25日読売新聞)

女性用下着を盗んだとして懲戒免職処分となった千葉市立小教諭について、被害者の女性が処分された教諭を実名で発表するよう求めたにもかかわらず、同市教育委員会が「被害者が匿名発表を強く要望」と虚偽発表した問題で、市教委は24日、この問題での3度目の会見を開き、虚偽発表を認めて元教諭の実名を公表した。飯森幸弘教育長は、自身や担当者らの処分を検討する考えを示した。

 懲戒免職処分(19日付)を受けたのは同市若葉区内の佐藤正一容疑者。市教委は当初43歳と発表していたが、24日になって42歳に訂正した。19日に住居侵入容疑、20日に同容疑と窃盗容疑で千葉地検に書類送検された。犯行当時、市立都賀の台小に勤務していた。

 24日の会見で、飯森教育長らは当初、「全体の話し合いの中で匿名発表に被害者が同意してくれたと理解していた。(実名発表を強く主張していた)被害者にきちんと意思を確認すべきだった」などとして虚偽発表を認めなかった。報道陣から再三にわたって問いただされると、「結果としてウソをついたと言われても仕方がない。これまでの発言を撤回する」と虚偽発表を認めた。

 飯森教育長らは、被害女性と都賀の台小の校長らが話し合った具体的な内容を把握しておらず、「穏便にしたいと言ったのは被害者側」「被害者の心境も揺れ動いていた」と言い逃れに終始。同席した宮田浩・教職員課主幹は被害女性とのやり取りについて、「覚えていない」と答えた。

 また、志村修・学校教育部長は、佐藤容疑者の懲戒免職処分を19日に発表した際、被害女性の主張を把握しており、20日には抗議を受けていた。しかし、市教委は匿名発表について、19日の会見で「被害者の要望」、21日は「被害者側が市教委の判断で結構と言った」とした。24日の会見でも、「あくまでも被害者に配慮して判断した」と述べ、組織的な隠ぺいや佐藤容疑者をかばう考えはなかったことを強調した。


“免職教師”実名出さず、「かばい合い」に批判の声
(2006年7月29日読売新聞)

自治体の教育委員会が、懲戒免職にした教師の氏名を公表しない例が相次いでいる。

 「被害者の意向」というウソの理由で匿名発表したのをはじめ、「児童・生徒への教育的配慮」と称して一般の自治体職員より緩い基準で判断したり、処分自体を公表しなかったりするところもあり、識者から批判の声が出ている。

 千葉市教委は、同じ民家に10回以上忍び込んで女性の下着を盗んだとして、窃盗容疑などで書類送検された市立小学校の教師(42)を今月19日付で懲戒免職にした。千葉県教委の基準では懲戒免職は実名公表が原則だが、市教委は「被害者側の強い要望」を理由に実名や学校名の発表を拒んだ。

 ところが実際には、被害者は実名公表を求めており、翌日の新聞報道を見て、市教委に「事実と違う。教え子たちにも知る権利があるはずだ」と抗議。だが、21日の会見でも、市教育長らは「被害者側から穏便にとの話があった」とウソを重ねた。結局、24日になって虚偽の発表を認め、実名を公表。市教委には抗議が殺到し、教育長らの処分が検討されている。



念のため整理しますと、
下着ドロを10回以上くりかえしてクビになり書類送検された小学校教師は佐藤正一(42)、
「被害者の希望」と大ウソをついて実名報道を隠蔽したのは飯森幸弘・千葉市教育長
だそうです。


まぁ、下着ドロ教師の佐藤正一(42)だけの問題ではなく、こういう「不祥事を隠そうとする」体質が改められない限り、教育の質向上は望めないでしょうね。文部科学省は教員免許の更新制よりも前に徹底させなければならないことがあるのでは。

県教委は「生徒にショックを与えてしまう」「被害者が特定される恐れがある」など、隠蔽の理由を「生徒のため」という大義名分にしているところが卑怯だ。生徒のためと言うのなら、やり方が違う。犯罪者の氏名を隠蔽することが、本当に教育に有益な姿勢だと思っているのだろうか。



教育に関するいいニュースがないもんかなぁ