コーヒーが好きだ。

勉強をするときには不可欠。徹夜で勉強をするときなどは5, 6杯は飲んでるんではなかろうか。コーヒーは好みが分かれ、味にうるさいひとは豆の品種から入れ方まで徹底的に凝ると聞く。そういう僕も実はコーヒーにはうるさい。かなりのこだわりがある。

インスタントしか飲まない。

どうやら私はコーヒーそのものを楽しんでいるわけではないらしい。論文を読んだり、ペーパーを書いたり、自分でネタを考えているときなどは、どうやら頭の中で思考とコーヒーの味を混ぜ合わせているらしい。猛烈に頭を回転させる必要があるときには、コーヒーの味覚が脳に届いてると脳が滑らかに動いているような気がする。思考の正体は知らないが、どうも知覚しうる感覚との相性というのがあるような気がする。

猫を膝に乗っけてその背中をなでる感触を楽しみながら物思いにふけるのが好きな人がいる。雨の降る音が聞こえると俄然仕事の能率があがる人もいる。触覚、聴覚、味覚などの感覚は外界を認知するための方法に過ぎないが、その感覚が脳内で知覚された後、他の意識系統にちょっかいを出して影響を及ぼすことがあるのではないか。特定の香りをかいだり、音楽を聞いたときに、その香りや音に関連深い情景を思い出すのは、誰もが経験していることだと思う。

私にとって、コーヒーはあくまでも思考と混ぜる触媒なので、味に個性がありすぎては都合が悪い。脳の中でコーヒーが自己主張してしまい、思考の領域が狭くなるからだ。カロリーメイトが院生に欠かせないストック用食品であるのは、簡単に食べられる便利さもさることながら、あの自己主張しない味が思考を妨げないという理由もあるような気がする。

それ自体の味を楽しんでいるわけではないので、あんまり高いコーヒーはいらない。インスタントの「はい、一応コーヒーですよ」という程度で十分だ。インスタントだと30秒で入れられるので、時間の制約がある場合には非常に都合が良いという事情もある。

そういうコーヒーの飲み方をしていると、外出先でコーヒーを飲んだときに論文の内容や考えているネタがフラッシュバックするのでちょっと困る。友達によると、コーヒーを飲んでいるときの私の会話は「ゆえに」「しかるに」「ではあるが」「というのも」などの論理表現が多くなるそうだ。

茶道でも始めるべきかな。