学部の授業のTAしに行った。

先セメと同じように学部生向けの授業。しかし330人って。詰め込んだなぁ。先セメのホールは学部生の授業専用のホールだから、普通の教室みたいな大講堂だったんだけど、今回は超立派な建物の地下にある大講堂。来年ウチが主催する国際学会もそこのホールでやるらしい。とってもピッカピカかつ快適なホール。ちゃんとカネを使っていると見える。

アメリカの学部生向けの授業は、その講義のポイントが分かりやすい。今日はコレとコレとコレを覚えなきゃいけないのね、というポイントがきっちりしている。これは学生がevaluate(授業評価)するからだろう。日本の大学の学部の授業では、研究は優秀なのに授業がヘタ、という先生が多い。生徒の側の立場に立って、白紙に近い状態の学生にどのように教えれば効果的か、ということにあまり気を使わないのだろう。アメリカの学生は講義の下手な先生に対しては「教える本人がその分野をよく分かってない」「授業の準備に十分な時間をかけていない」「話がばらばらで、全くまとまっていない」と手厳しい評価をする。中には、まぁ、「やる気のないお前が悪い」という生徒も何人かいるからevaluationを鵜呑みにするのは危険だが、教える側にとってはある程度のプレッシャーにはなるだろう。

僕はZeljkoのTAだが、彼は研究者として優秀というだけでなく、授業も上手い。なによりも、自分の専門分野が本当に面白く、奥深く、興奮モノである、という感じがビンビンに伝わってくるような、気合の入った授業をする。聞いている学生は、なにかスゴいことを学んでる気になるだろう。学生を気合で引っ張るタイプみたい。ただ、彼のメモはなんとかしてほしい。僕のメールボックスに彼からのメモが入ってたんだが、そこには線文字Bが…。